スペインでユース年代以降の選手が伸びる理由
こんにちは。
先日ラージョバジェカーノに2人留学生が来ました。
偶然にも二人とも名前が一緒なのでダブルYUKIです。
ややこしいので15歳と18歳のYUKIにします。
15歳のYUKIは5メートル範囲のディフェンス力がかなり高いレベルにあり、パスのセンスもピカイチです!
15歳でこのレベルは将来が大変期待できますが、スペイン人は16~18歳以降が急激に成長するので是非ともYUKIも大きく成長して欲しいですね。
18歳のYUKIは持ち前のテクニックと、俊敏さでプロの予備軍と呼ばれる選手達と一緒に高度な練習をこなしています。
ユース年代は日本人でもトップレベルにあると思います。
一体どこで差ができるのか?
スペイン人がユース年代以降(19歳~22歳)で伸びるのは、何といっても独特なリーグスタイルにあると思います。
1部2部はJリーグトップレベルの実力がありますが、ユースなどの下部組織が強いのは大体トップが1、2部に所属するクラブばかりです。
ユースからトップに昇格させるにはフィジカルともにかなりの差があります。
そこで通常ではサテライトでプレーをさせるのですが、スペインはそのサテライトがリーグ参戦しているのです。
バルセロナB、ビジャレアルBはなんと2部Aリーグに所属し、レアルマドリッドB、アトレティコB、ラージョバジェカーノBは2部Bリーグに所属していて、3部リーグにはバルセロナ、ビジャレアル、レアルマドリッド、アトレティコ、ラージョのCチームが所属しています。
つまり、ユース上がりの選手達は稀に1部リーグに招聘される選手もいますが、通常3部リーグ、2部リーグで昇格・降格争いをしながらプロの選手と一緒にシーズンを戦うのです。
中にはサテライトが昇格し、トップが降格するというおかしな事も起き、それくらいサテライトの選手も1試合1試合正にプロ並みにプレーをするのです。
そして、サテライトでプレーする選手は大体23歳までにトップ契約を果たせない場合はそのクラブを去る事になります。
年齢、リーグ環境が整ったスペインリーグは、ユース選手が一番伸びる環境にあるわけですね。
指宿選手は、約3年間この2部A,2部B、3部リーグで揉まれたのち、先日セビージャで1部デビューを果たしたのです。
3部リーグは上から数えると4部リーグに当たり、日本から見れば何だ大したことないじゃん!?と思うかもしれませんが、この3部リーグはJリーグの選手ですらなかなか活躍するのは難しいのです。
あのラウール選手もこの3部で活躍した事が認められ、トップデビューを果たしたのです。
スペインの3部、2部Bリーグはユースからプロに変わる養成リーグなのです。