日本のサッカーに不足している栄養素
先日はユース年代「ジュベン」の試合を見に行きました。
ジュベンは何度かスペインに遠征に来てくれ、全国大会でも活躍する競合クラブです。
スペインではアトレティコマドリッドと試合をして名門相手に4-3と互角の戦いをしていました。
今回の東海大会で成長を楽しみにしていましたが・・・負けた事よりもメンタル面が残念でしたね。
このチームの悪い面ともいえる相手に合わせてしまうということ。
アトレティコなどのビッククラブだと100%以上の力が出せるけれども、自分達がいけるだろうと慢心している相手に対しては70%くらいの力しか出せないことですね。
パターンとして前半はかなり押しているのだけれど、点が決められず集中が切れたところで失点し、そのまま全員のメンタルのベクトルが上に向かずまたか・・・って感じでズルズルやられるパターンです。
見ていると実力はあるのに結構多くのクラブがこのパターンでやられているので、特にこの暑い時期に技術トレーニングよりもメンタルトレーニングが必要に感じます。
体はメンタルを動かせないけれど、メンタルは体を動かします。
メンタルトレーニングといっても修行の旅に出るわけにはいかないですから、単純にもう一度仲間でやるサッカーは楽しいと思う事がまずは基本なのではと思います。
一人のメンタルを鍛えても全員のベクトルが同じ方向を向かなければ職人と同じですから、ベンチにいるメンバーやそれ以外の選手も自分自身が所属するクラブに誇りを持ちここのサッカーは楽しいと思える事だと思います。
強いチームはベンチの応援、ベンチに入らなかったメンバーの応援も強いです。
1点、2点の差は技術・フィジカル以上にこのメンタルが大きく左右されると思います。
これから更に暑い時期の試合となりますが、自分一人が頑張るのではなく、ピッチに居ない選手も応援し全員で試合に臨む事が大切なのではと思いました。
因みにスペインのユースの試合はベンチにいる選手も相手ファールや、誤審、仲間の良いプレーに対して、ベンチから立ち上がって怒ったり、喜んだり一喜一憂します。
召集されなかった選手も別に誰に言われるわけでもなく自主的に試合観戦に来ます。
試合に出られなく悔しい思いもあるだろうけれども、試合が始まればスタンドからも一心に応援する姿がピッチに立っている選手にも伝わり、常に100%の力を出すのだと思います。
日本人に足りない部分は技術・フィジカルよりも、こうした周りの意識の低さも改善しなければいけません。
仲間を応援する。
日本のサッカーに不足している栄養素でもありますね。