レアルマドリッド式クリニック! | スペイン・サッカー珍道中

レアルマドリッド式クリニック!

こんにちはニコニコ


今日は留学生に定期的に行うナチョ(元レアルマドリッド選手、カンテラからトップまで10年在籍)のクリニックを行いました。


たぶんレアルの練習だからとんでもなく凄い事をやっているんだろうなあ・・・って皆思っていたと思います。


僕自身も自分の知らない練習方法などあると思って楽しみにしていました音譜


アップからストレッチ、クールダウン入れてちょうど2時間。


そのほとんどがボールを使った基本トレーニングだけで、正直日本もスペインもイタリアもドイツも同じような練習です。


でも、一つ違ったのがintensidad(強度)>volumen(量)というスペインの特徴ある練習方法だと思います。


練習の質は量よりもその練習の強度で決まるといいます。


強度の変え方は、「スペース、スピード、人数、回数・・」を変えることで、量とはただ単に時間を増やす事だけを表します。


同じ2人組みのインサイドパスや、ポゼッション練習もどこでもやる基本練習だけれど、レアルの選手はスピードを上げるなど強度を意識して全力でやります。


また、彼が掲げるトレーニングのテーマに「選手はprotagonista(主役)」という言葉を使っています。


つまりコーチはあくまでサポート役であり、練習も試合も選手が常に主役だから絶対に強要させてはいけないという事。


時間を5分間と決めて何本かやっても3本目でかなり疲れ、選手が走れなくなった場合は4分くらいでストップさせます。


要するに疲れると集中力も切れ、全体のスピードが落ちる、すると練習の質とパフォーマンスも最初に比べ落ちてしまうし、怪我もしやすい状態に陥る。


だから常に良い状態で終わらせる為に、選手の疲労度に合わせて時間を調整する。


5分3本=15分間ではなく、5分、4分、3分、2分、1分と、15分を5回に分けて行う事で「トレーニングの質」を保つ事を心がけています。


午前中の練習だったので気温は5度前後と寒かったけれど、皆終わった時には体から汗が蒸発しているほど集中していましたメラメラ


スペイン・サッカー珍道中





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第1回目のクリニックは基本だけでしたが、皆初めて行う練習のように大変充実していましたアップ


でも僕が一番留学生に望んでいた部分は、ナチョに対しもっと「質問」をして欲しかったですね。


一流の考えを知るチャンスだったのに・・・残念!?