フィジカル、技術よりも大切な個人の能力・・ | スペイン・サッカー珍道中

フィジカル、技術よりも大切な個人の能力・・

先日の講習会で、「シーズンが始まる前に準備すること」を題材に皆の意見を言い合いました。


勿論中には実際にコーチとして少年達を教えている人もいるので、おおそよ必要不可欠の同じ答えでした。


そして次に「良い選手を見極めるには?」という問いに対して、


高い技術・フィジカルの強さ・戦術の理解などが挙げられ、ごく当り前で差し支えない答えだと僕も思いました。


しかし講師のラウール氏は、良い選手を見極めるには、精神面・心理的に強く、モラルある選手でなければ決して良い選手とは言えないと言ってます。


つまり、いくら高い技術、強いフィジカルを持っていても、極度緊張や叱られて落ち込む選手、私生活でだらしのない者は良い選手ではないということです。


逆にいえばメンタル・モラルがしっかりしている選手は、仲間とも上手く打ち解け練習への意気込みも強く高い集中力で技術の成長も格段に違います。


またフィジカルもメンタルが良ければ、怖いなあとか、疲れるなあと思わず、競り合いなどで負けることもないですね。


フィジカルで一つ思ったのが、日本のフィジカルスペインのフィジカルのニアンスが多少違うと思います。


日本では単純に長い距離を走り続け、足が速く筋力がある選手を指しますが、スペインではプラスアルファ「闘争心」も含みます。


10Kmの距離を早く走り、50m5秒台の俊足、筋骨隆々だけれど闘争心が低い選手と、5kmしか走れなく、50mも平均的、身体も平均だけれど、闘争心が人一倍ある選手であればスペインでは後者が評価されるのです。



「闘争心」=「メンタル」は技術・フィジカルの上に成り立っていると考えます。


このメンタルも鍛えることができ、子供のうちからやらなければいけません。


まさに「心・技・体」です。


どんな競技でも、一流の選手と接する機会があれば良く分かりますが、皆モラルがあり堂々としてますよね。


僕も仕事柄多くの人と会ってきましたが、元一流選手と呼ばれる人などは、最初知らなくてもやはり会って話をするだけで「あれ、何かこの人違うなあ」って思いますもの。



日本とヨーロッパ・サッカーの差は、技術・フィジカル・環境も勿論ありますが、このメンタル面でも格差があるのではないですかね。


日本の忘れ去られている「大和魂」というのがあればきっと強くなる気がします。


でも「大和魂」ってなんでしょうね・・・