選手基礎:JUEGO~遊び | スペイン・サッカー珍道中

選手基礎:JUEGO~遊び

今日は主に「遊び」についての勉強をしました。


んん?「遊び?」


遊びについて何を学ぶの?


っと思いましたが、やっていくうちにスペイン人選手の「基礎」は遊びの中にあると思いました。


まず、小さい子供にサッカーのルールなどをいきなり教えるのではなく、遊びから段階を得て様々なことを自発的に学ばせるということです。


この「自発」こそ大切なんですね。


遊び」から「スポーツ」そして「スポーツ競技」と段階を踏みます。


特に遊びから学ぶ物はこの時期にしか身に付かない事が多く、人間形成の上でも非常に重要だという事です。


簡単なルールはありますが、そこに競技としての勝ち負けはなく、


遊びの中で「仲間と協力」すること、「限られた制限の中で最善の手段を見つけ出すこと」、「集中力を高める」、そして「創造力を養う」等が挙げられます。


そこで道徳的なことも学び、喜びや悔しさなど人間らしさも形成されます。


とにかく自由にやらせて楽しませることが大切ですね。




次にスポーツとしてある程度ルールを取り決め、そこに「個人の技術」というのを見出します。


でもまだ8~11歳の子供は「ボールと俺」という自分勝手な考えなので、ある程度は自由にやらせることも大切だそうです。


そして13歳前後の思春期になり「ボールとライバル、俺」という考えがはっきりするようになり、精神面初め技術もぐんと伸びる時期です。


サッカーバカの僕は、この頃親に常に勉強、勉強と言われよく喧嘩したのを覚えています(笑)


13歳~17歳のユース年代になると、「ボールと、ライバル、仲間、俺」となり、練習も「サッカー」の戦術を取り入れた練習も行います。



17歳以上になるとサッカーも「スポーツ競技」となり、つまり勝敗がシビアな世界に入り込みます。


最初の遊びと違い、能力の高い者だけが残り、個人よりもチームとして、練習も勝つ為の練習へと変わっていきます。


挨拶など勿論、人間的にも成長していかなければ残ることはできません。


そこで、プロとしての道か、アマチュアとしてか、道が決まっていくのです。


日本の「部活」とは違い、スペインでは中学でも高校でも「クラブ」の中で「条件を満たした選手」として成長していかなければ、”クビ”になることは日常茶飯事なのでやはりシビアですね。