ユース試合 | スペイン・サッカー珍道中

 ユース試合

土曜日に知り合いが監督をしている、ユース2部の試合を観てきました。


最近は調子があまりよくなく、順位も中盤に下がってきたところです。


でも、知り合いのチームはホームの試合で負けなし、しかも相手は格下だから「どんな試合するのか?」よりも「どんな勝ち方」するのかを観ていました。


試合が始まると、やはり主導権を握ったのはホームのチームでした。


しっかりと繋いで、リスクを負わない戦い方で相手ゴールを何度も脅かしました。


相手は繋ぐというよりも、とにかく相手を潰すという感じで当たりが激しかったですね。


まあまあ、いずれにしてもこれはホームの勝だなっと誰もが思って、観客も安心して観ていました。


しかし、10分、20分と経過して点が決定的な場面を外し続けると、選手もイライラしだしてファールをするようになりました。


明らかに監督も選手も苛立っている様子で色々な指示が飛び交う中、無駄なファールからフリーキックが与えられました。


これをオフサイドギリギリの判定のところで決められ、イライラは確実に判断を無くし、段々と連携が崩れていくのが分かりました。


相手チームはベンチに入っている選手も飛び出して皆喜びあっているのが印象的でした。


そこから相手の気合が勝り、逆に主導権を握られてしまいました。




少し話しがずれますが、


ホームの監督は昨シーズン3部から2部に昇格させた監督がそのまま就任しています。


昨シーズンの練習では選手を「褒め称え」「精神的に盛り上げる」、という指導方針が彼のやり方でした。


しかし、今年は2部に昇格し更に難しい戦いになるから、気合を常に入れるよう「厳しく」「叱る」指導を取り入れたようです。


最初は気合が入りアウェイでも勝ったりして、上位につけていましたが、10試合目にして徐々に勢いが落ちてきています。


ここで練習していた日本人は「いつも監督は怒ってばかりなので、疲れる」と言っていたのを覚えています。




っと、このような「変化」から、結局勝てる相手に1-3で負けてしまいました。


試合では常に選手が100%の力以上出せるように心がけるのが、監督としての1つの仕事だと思えました。


相手は技術は低かったが、結果的に勝った。


つまり相手選手が100%以上の力を出せたところに勝敗はあったのかなと。


選手に100%以上の力を引き出させる、つまり「気合を入れさせる」ことは、単に怒鳴っただけでは効果がない。


技術練習を教えるよりも難しいことかもしれないなあと思いました。