スペイン サッカーの歴史、1 | スペイン・サッカー珍道中

スペイン サッカーの歴史、1

毎週土曜と日曜日に熱狂的な

リーガエスパニョール(1部~7部)の試合が行われます。


現在世界最高峰の一つと呼ばれるリーガも、一夜にしてできたのではありません。


スペインのサッカーを知る上で、やはり歴史などが深く関わってくると思い調べてみました。


スペインリーグの歴史を語るにはおよそ100年以上遡ります。

1872年にアンダルシアにある地中海岸の町、HUELVA(ウェルバ)にイングランド人によってサッカーが伝えられ、

1889年スペイン初のサッカークラブ「ウェルバ・レクリエーション」が設立されました。
日本には殆ど知られていない名ですが、現在1部の「レクレアティーボ・ウェルバ(Recreativo Huelva)」ですね。

一方、イングランドに近い北部のビルバオでもサッカーが盛んになり、1899年には「アスレティック・ビルバオ (Athletic Bilbao)」というチームが創設されました。

それを機に、マドリツド、バルセロナなどにもクラブが誕生し、現在のスペインサッカーの基礎が築かれたのです。

この時期産業革命でバルセロナは繊維の街として発展し、多くの外国人が住んでいたという背景がありました。そこで1899年に、スイス人のジョアン・ガンペール氏が、バルセロナに住んでいたスイス人やイングランド人を集めてFCバルセロナが作られたのです。

一方レアル・マドリッドは、1902年に、実はカタルーニャ人(バルセロナ地方)の学生によって作られたチームなのです。


しかし、まだこの頃はサッカーの基礎がなっていない状態でした。

スペインの裕福な家庭の学生がイングランドに留学をし、サッカーを学びスペインに持ち帰ってプレーし始めたところから始まりました。

こうしてウエルバにサッカーが伝わり、その約半世紀後の1928年にサッカー・プロリーグが誕生しました。

その後クーデターなどで一時リーグは中断されリーグが低迷した時期が続きましたが、1960年代再びサッカーが人気を取り戻し現在の最高峰のリーグまで成長したのです。



続いては、スペイン最大の試合とまでなった「レアル・マドリッド対バルセロナ」の因縁の対決を歴史的背景から見ていきます。