「部活」と「クラブ」
そういえば、僕がまだスペインに来て間もない頃、色々日本と違うなあと思うところがありました。
まず、中学も高校も「部活」という授業の延長みたいなのが無く、柔道にしてもサッカーにしてもそれぞれ皆自分が行きたいクラブへお金を支払って習うというシステムです。
よって各スポーツクラブはたくさんの生徒に来てほしいので、ちゃんと資格を持ったコーチの人をお金で雇うという感じですね。
だからコーチは片手間で教えるようなことは無く、「仕事」としてしっかり指導するのです。
大人の社会人1部~7部では「試合の結果」が全て評価に繋がりますが、ジュニア~ユース年代は試合の結果とその過程を重視します。
ちなみにユースは1部:7グループ×16チームで、2部:17グループ×16チーム、3部、4部とあり、それぞれリーグ戦で、練習試合あわせて年間30~40試合行われます。
日本を知るスペイン人コーチの人が言ってたのは、日本は部活という環境下では才能ある選手が潰れてしまうとか。
まず部活は全国など大きな大会になると、一発勝負のトーナメント形式となり、どうしてもリスクを回避する負けないサッカーをします。
全国に行けば当然学校の名前と監督の名前が日本中に知られ、選手も良い高校・大学に推薦で入れるからどうしても「選手を伸ばす」練習よりも「試合に勝つ」ことを優先してしまいます。
勿論中には素晴らしい指導者もいるので一概に「部活」の全てが悪いとは言えないですが。
僕の場合練習は毎日朝練習と夜練習があり、そのうち休みは1日だけでした。
土曜日、日曜日は絶対に試合で、しかも1日2試合以上がほとんどです。
年間試合数は優に100試合はいったかと思います。
こちらでその話をすると、プロの選手でもそんな試合はしないのに、なぜ成長盛りの子供達にそんな過酷な「労働」をさせているのか!?選手が壊れてしまう!と鼻の穴を膨らませて怒られたことがあります。
ライセンスの講義の中にもありますが、子供を指導する方法は心技体を常に心がけることが一番重要だといってました。
「心のバランス」礼儀、モラル、遊び心など子供らしさを育てる。
「体」は身体を酷使しないようにそれぞれの子供の状態を常に心がける。
それと指導の基本として、Volumen>intenso=強度よりも、練習の量(種類)を多くするが掲げられてます。
細かな内容は今後講師のフェリス氏に教えてもらうのですが、とにかく日本よりも圧倒的に週の練習時間、試合数が少ない中でどのような指導が必要なのか更に勉強する必要がありますね。
折角コメントいただいたのに、返信の仕方がいまいち分かりませんでしたので、この場を借りてありがとうございました。