嗚咽を出して、泣いた。
前がはっきりと見えないくらいに、大粒の涙がこぼれた。
愛する人が、あと1ヶ月しか生きられない・・・
そんな宣告を受けたら、私はどうするだろう。
24歳という若さでこの世を去ってしまった千恵さん。
最初のページを飾る、生き生きとした笑顔の写真からは
『がん』と戦っている女性とは到底思えないものだった。
彼女を愛し続けた、彼。太郎さん。
温かい心に感銘を受けた。
千恵さんは、明るくて前向き。
ひたむきに『がん』と戦い続けた。
それでも、病は無常に襲いかかり・・・
千恵さんのお父様も、懸命に看病をし続けた。
余命1ヶ月と宣告を受け、それを知らない知恵さんに
『がんばれ!がんばれ。』としか言えなかったお父様。
背中をさすりながら
『早く治るといいね・・・』と優しく微笑むお父様。
千恵さんも辛かったと思うけれど、お父様もどれだけ辛かったか。
数ヶ月前、TBSで放送されたドキュメンタリーで
千恵さんのことを知った。
その後、本が発売され何度となく、本屋で手にとってみたけど
買う勇気がなかった。
あまりにも悲しい出来事に、読む勇気がなかった。
先日、思い切って買い、読んでみた。
本当に、読んでよかった。その一言です。
温かい友情、家族愛、恋人との愛。
それぞれの思い出・・・・
『みなさんに、明日が来ることは奇跡です』
千恵さんの残したこの言葉を、重く受け止め
平凡ながらの毎日でも、楽しみ大切にしていこう。
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