昨日の夜、深夜1時近くに電話が鳴った。


見覚えのある電話番号。





元カレ。





元カレのアドレスは1年前に削除した。


でも、5年も付き合っていたから番号はハッキリと覚えていた。





久しぶりに聞く声。少し酔っているみたい。





『大したことじゃないんだけど、どうしているかと思って。。。』


その一言で、彼はまだ立ち直っていないんだな、とわかった。


(自惚れているかな?)


『この3月で今の職場を辞めて、転職するんだ。


 全て心機一転しようと決めた。


 だから、この電話は最後にする。





『もう一度、やり直したい。』と・・・・





え!?予想外の展開。





夏に一度電話がかかってきたきり、連絡も取っていないのに


この1年間、彼はずっと私との関係を考えていたんだろう。


確かに、5年も付き合ってこの歳(結婚を考える歳)で別れたんだから


私が彼の立場だったら、きっと立ち直れないと思う。





私が彼を振るとき、『結婚はできない。』と言って別れたので


その後、新しい彼ができて、その彼とこの秋に結婚することは


全く知らない。





言うべきか、言わざるべきか。悩んだ。





数十秒の沈黙の後





『新しい彼が出来て、その人と結婚することになりました。』


と、伝えた。





『そっか。わかった。それなら、俺もすっきりする。


『おめでとう』





こんなにひどい裏切りをした私に、どうしていつまでも優しいんだろう。


もっと責めてくれれば、私も楽なのに。





新しい世界に再び旅立とうとしている彼を、心底応援したいと思った。


これからの彼に、私はいなくて、輝かしい未来が待っているであろう。





もっと素敵な女性に出会って、幸せになってほしい。





私は、彼を傷つけてしまったことを、一生忘れてはいけないと思う。


何かしてあげられることはないけど、私が幸せになることで


彼への罪滅ぼしになるだろうか・・・





彼の『おめでとう』の一言。


私は一生忘れない。





ありがとう





                         2008年3月28日