買ってしまった…(苦笑) | 岩石翁の多肉ブログⅡ

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メセン栽培を主軸として、多肉植物の「岩石栽培」という新手法を実験中。その記録です。

 先日、ディンテランタスの新規導入はストップすると宣言したばかりだったのだが…買ってしまった(大苦笑)。言い訳がましい話になるが、時々覗く専門店に、本物の幻玉の出物があったのだ。事情をご存じでない方々のために説明しておくと、私は去年の今頃に「自称・幻玉」を購入したのだが、どうもおかしいとあれこれ調べてみた結果、どうやらこれは「妖玉」らしいという結論に至った。ディンテランタスは、そもそもの流通量が少ないこともあり、品種名の混乱が多々見受けられるのだ。その後も本物の幻玉を探していたが結局見つからないままで、その矢先の出会いだったのである(苦笑)。というわけで我が家に来たのがこれ。↓

自称・妖玉だが幻玉(笑)

 

 ラベルに思いっきり「妖玉」と書いてあるが、株の特徴からして、どう見ても正真正銘の幻玉だ。すなわち、①表皮にくっきりとした目立つ暗点がある、②明瞭なキールがある、③キール周辺がオレンジ色がかっている…どれをとっても幻玉の特徴である。そして何より、(これは妖玉ではないことの最大の根拠だが)ルーペでじっくり見ても④表皮は平滑で微毛が見当たらない。つまり、「微毛」を意味する学名「プベルルス(妖玉、Dinteranthus puberulus )」ではなくて「ウィルモッティアヌス(幻玉、Dinteranthus wilmotianus )」なのである(前記の「自称・幻玉、実は妖玉」の方には、ハッキリとした微毛がある…)。

 

 そんなこんなで、わたし的には、推理ドラマ風に言えば「これで全てが繋がった!(笑)」という感じである。というのも、この「自称・妖玉、実は幻玉」も去年の「自称・幻玉、実は妖玉」も、同じ店で買ったものなのだ。この店の名誉のために言っておくと、そこのメセン類は全て別業者から仕入れたものをそのまま売っている。なので、品種の同定ミスは販売店側の責任ではない。その上で「繋がった」というのは、仕入れ先の業者さんが「幻玉」と「妖玉」を完全に取り違えていると見て間違いない、ということである。ちなみに去年、春桃玉を買ったのもこの店だったが、春桃玉は仕入れ先が違っていたらしく、ラベルも学名だけで書いてあった。まあ、春桃玉は他のディンテランタスと間違えようがないが(笑)。

 

 実はもう一つ戦利品があるのだが、長くなるのでそれはまた明日。