
ボルキー
脱皮進行中のボルキー。だいぶ新葉が見えてきたが、どうやら今年は分頭しないらしい。ちなみに、今年からリトープスを丈高鉢にしてみたわけだが、鉢が丈高である上に中身が新型岩石鉢ときているから、当然のことながら脱皮中の腰水のやり方や加減などがよく分からず、まさに模索状態であった。そういう意味でも、先日の麗虹玉の比較実験から導き出した「(夏季降雨地帯産の)脱皮中の灌水は普通の微量灌水でよい」という結論は(※岩石栽培をしている私に限ったことかもしれないが)ありがたい。

黄鳴弦玉
脱皮が完了した黄鳴弦玉。普通株2頭がそれぞれ分頭した上で単葉株2頭がそれぞれ普通に戻り、最終的に6頭になった。この人は導入後しばらくパッとしなかったが、最近はなかなか調子が良い。ちなみに、今まで何度も書いているが単葉や3葉のリトープスは一時的なものであって、大抵は次回の脱皮で元に戻ってしまうものである。そのことを知らない初心者や、あるいは誠意なきセミプロがネットオークションに珍品として出品しているのを時々見かけるが、呆れたことに一部の専門業者さんも変異株として高値で堂々と売っていることがある。第一これは、どう変化していくか分からない斑入り品に大枚はたいて賭けてみることなどとは、全く次元が異なるものだ。真摯にリトープスをやっている者から見れば、ほとんど詐欺に等しい行為だと言っていい。なぜ正しい知識が広まらず、このような行為が根絶されないのか…。嘆きの岩石翁である。