
鉢替えした銀月
銀月の鉢がギュウギュウになっていたので、さすがに鉢を大きくした。なにしろ根元から3本も脇芽(既に親株と区別がつかないくらいの状態だが(笑))が出ているので、どう考えても以前のサイズの鉢では限界だった。抜いてみたら、根もずいぶん伸びて鉢底から飛び出し、二重鉢の砂に入り込んでいたほどである。
ところで、これらの脇芽は去年の「初夏」に出てきたのだが、冬場は成長がやや鈍り、「暖かくなったせいか」勢いづいてこれくらいにまでなった。しつこい話題で恐縮だが、従来の栽培区分を信じている方々に改めて問いたい。これが「冬型種」とされている銀月の生育過程なのか、と。「休眠期」に入る直前に脇芽を出すような愚か者がどこにいるのか、と。大部分のメセンに対する誤解と同様、銀月は冬型種だと主張している人はとても多い。しかし、そのように言っている人の銀月の写真を見ると、ある特徴に気づく。それらの多くは葉と葉の間隔が開いていて茎が目立つ感じ…そう、徒長しているのだ。夏の暑さでダメになるはずだと言って遮光しているのだから、当然の結果である。その上、セネキオは多肉のくせに意外と水切れに弱いということを知らず断水までしてしまう人もいるから、言わずもがなで目も当てられない結果になる。一方うちの銀月はというと、導入時(去年の2月)のこの状態↓から

わずか1年で株立ちになった上、ご覧の通りギッチリ成長している(本当はもっと日照条件の良い場所で育ててやりたいのだが、すまぬ…)。我が家では日照時間が最も長いメセン用の第一置き場に特別に居候(笑)させているし、暑い時期でも(夕方や夜に、だが)それなりの灌水は続けているからだ(そういえば、うっかりしてまだ二重鉢にしていなかった! 週末に対処する)。ただし、メセンと同様、蒸れに弱いということは海外のHPでも指摘されているから、通風が重要なのは言わずもがなである。そしてもちろん(しつこく言っておくが)「白い多肉」だから、真夏でも遮光は禁止!(笑) 可能な限り長時間の直射光で育てるのが基本であることは言うまでもない。自生地の強光線に耐えるため元々白くコーティングされている銀月を更に遮光してしまうことは、「光合成不足になって衰弱死してしまえ」と言っているようなものなのだ。といっても、どうせ我が家ではほとんどの多肉は直射光栽培してるけど(苦笑)。