昨日も書いたが、朝からこの雨だ。風も吹いて強く降りそうなのでメセン置き場にも防雨板を設置した(なにしろこの天気なので、写真を撮る余裕はなかった)が、接ぎ木の件もあって憂鬱この上ない。だからというわけでもないが、少しはホッとする(?)話題を。
ご存じのように、バランスの悪さが限界に達したため、挿し木して仕立て直すため恩塚ランポーを切断したのだが、せっかく花芽がたくさん付いている時期にバッサリやってしまったので、これらの花芽は全部ダメになるだろうとばかり思っていた。で、この株は室内の窓辺に置き、念のためティッシュ1枚を被せて発根待ちをしていたのだが、先週の木曜の朝、ティッシュ越しに何か黄色いものが見えていることに気づいた。ティッシュ自体も少し盛り上がっていたので、まさかと思ってティッシュを取ってみたら…↓

膨らみ始めた恩塚ランポーの蕾
改めて言うまでもなく、この人は切り離されてから既に半月ほど経過した状態なのである。現在までの間に水分や栄養分も失われるばかりであったろうが、大きめの株であるとはいえ、現在蓄えている体力のみで花を咲かせようとしていたのだ。そしてついに、先週末にかけて咲いた。↓

切断状態で開花した恩塚ランポー
右奥の花は既に私がいなかった日(時間帯)に開花し終わってしまったようだが、それにしても、こんな状態でありながら見事な花だ。しかしなんだか、わたし的には感動というよりも申し訳ない気持ちになってしまった。斜めの雪だるま状態で折れてしまいそうだからという大義名分はあるものの、株自体には無理なことをさせてしまっているのだ。そんな中での花なのだ。しかし、こうして花を咲かせる体力があるのなら、きっとしっかり根を出してくれるに違いない。そのことを祈りつつ、「置かれただけのサボテン」に咲いた花を見つめていた。