春桃玉が! | 岩石翁の多肉ブログⅡ

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メセン栽培を主軸として、多肉植物の「岩石栽培」という新手法を実験中。その記録です。

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春桃玉の異変

 導入して間もない春桃玉の合着部をなんとなく見たら、「何か」が見えた(小汗)。なにしろ老眼が入ってきているので(苦笑)マクロ撮影してよくよく見てみると、合着部がだいぶ(写真では右側に)寄ってはいるが、これは新葉ではないか!(中汗) つまり、二重脱皮ということか?(大汗) いや、そうなるような覚えはまるでない。というのも、導入後、私は用心してこの時点までただの1滴も水やりをしていないからだ。最初に植えられていた、よくあるサラサラした多肉用土だと乾湿の管理がしにくいから新型岩石鉢に植え替えはしたのだが、その際も乾燥した石と土で植え込んでいて、水は全く与えないままだった。メセン置き場は改修してあるし、吹き込むような雨が降ったこともない。とにかく、いきなり二重脱皮を起こされるような心当たりは全くないのだ。なんだか、痴漢冤罪事件で濡れ衣を着せられてしまった人のような気分である(闇)。購入時以前の管理を考えても、ディンテランタスをここまで育て上げるような業者さんであれば、この時期に水をドボドボやっていたということもないだろう。そんなこんなで、こういう経緯なのに脱皮異常を起こされたら「もう、やってらんねーよ」という心境である(←落ち着いて情報を集めろ!)。見ての通り、外側の旧葉はシワが入ってだいぶ萎縮してきているから、今が脱皮時期だということは間違いないだろう。しかし一体、何が起きているというのか。

 気になって調べてみたのだが、案の定、国内のHPにはディンテランタスの生態に関する詳しい情報はろくに載っていない。なので海外のHPを見ていたところ、ディンテランタスは「充実した状態(=脱皮時の入れ替わりではない)」での2対の葉を持つことがある、という記述を見つけた。1対だけのメセンだとばかり思っていたが、2対あってもいいのか? 以前、自生地では群生株が普通にあるということに気づいた時にはそこまで注意して見ていなかったので、改めて「葉が何対あるか」という観点で自生地写真を見回してみたら、確かに2対になっている株がいくつもあった。しかも、新葉(?)が十分なサイズにまで育った状態でありながら、萎縮の兆候すらない状態で旧葉(というか外葉?)も残っている。誠にお恥ずかしい話ではあるが、その写真の一つを当ブログのタイトル背景に載せているのだが、私はてっきり脱皮時の入れ替わり状態だと思い込んでいた。しかし、もし仮にリトープスのように葉が1対しかないメセンなのだとすれば、新葉がここまで育っているのに旧葉がこの状態で残っているはずはない。そして常識的に、自生地で異常脱皮を起こすということも考えにくい。ということはつまり、ディンテランタスの(二重脱皮でないとすれば)2対化は「アリ」なのか(惑)。以上のように証拠はいくつか出揃っているのだが、なにぶん素人なので、今のところ何とも言えない。とにもかくにも見守るしかない。この人はこれから一体どうなろうとしているのか。とりあえずは、わずかに見える新葉(?)の合着面をせめて真ん中に持ってこさせようと思って、そちらを北側に向けて置き直しておいた。

 このところ晴天が少ないので、特に大切な脱皮の時期にあるメセン類にとってはつらい状況だ。それに加えて、大津絵の二重脱皮は管理ミスだとしても、魔玉の変な脇芽(?)やこの春桃玉の異変など不可解な事態が続いていて、少々ぐったりの岩石翁である。

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幻玉

 もう一つのディンテランタス、幻玉の方には特に動きは見られない。少なくとも合着部が開いて新葉が出てくる気配はなく(緊張)、旧葉は萎縮しつつあるように見える。こちらは普通に脱皮に至るのではないかと思うのだが、どうも気が気でない。