戦果、そして着手 | 岩石翁の多肉ブログⅡ

岩石翁の多肉ブログⅡ

メセン栽培を主軸として、多肉植物の「岩石栽培」という新手法を実験中。その記録です。

 激戦であることを知らなかったため、整理券番号125で呆然と並んでいた私…。それでどうなったかというと、幸いなことに124番までの人達は、主にレアサボテンやハオルチア稀少タイプ、そして塊根類などを狙う濃い客層(男性が多い)と、かわいいエケベリアなどをあれこれセレクトしたい客層(女性が多い)が大部分であった。メセンコーナーがごった返して争奪戦になることはなかったが(それはそれで寂しいものはあるが)、私としては、特に欲しいリトープスはなかった。と思ってリトープスコーナーの端を見ると、なんとディンテランタスの「幻玉」がさりげなく並んでいるではないか!(喜) 値段も妥当だったので、もちろんゲットである。その隣には同属の綾耀玉もあったのだが、恐ろしい値段だったので今回は却下(苦笑)。で、今回はまあ、幻玉がゲットできただけでも来た甲斐があったかなと思いつつ、主にエケベリアを中心に並べられている外の棚も一応チェックしてみた。すると、こちらにも帝玉やフェネストラリアなどのメセンが少しあったが、うち的にはどれもスルー。あとはもうエケベリアやクラッスラかな~と視線を流していたところ、帝玉たちとはだいぶ離れた所に、なにやら地味な色をしたメセンのようなものがある。ただならぬ予感がゾワッと走って猛スピードで名札を見てみると、書かれているのはアルファベットだけだ。曰く「dinteranthus inexpectatus」!(愕然) 最近変更されたとも聞いていたが、これは「春桃玉」の古い学名ではないかっ!! こんな外の棚のエケベリアの中に埋まっている上に学名しか書いてないから誰も注目しなかったのか、それとも私みたいにディンテランタスを有り難がる客がほとんどいなかったのか…←多分、後者(笑)。こちらは幻玉より値は張ったものの綾耀玉ほど法外でもなかったので、もちろんゲットである。

 そんなこんなで今回、ある意味「そろそろ」と思っていたところでの縁みたいなものだろうか、運よくディンテランタス2種を入手することができた。というわけで、栽培技術の未熟さ故に壊滅させてから長いブランクがあったが、いよいよ今年からディンテランタスに再チャレンジする。方針はもちろん、無遮光・無断水=無休眠、二重鉢と水上栽培による高温対策、そして当然、岩石栽培である。以前にも書いた通り、私の読みが正しければ、(高温対策をした上で)強烈な直射光を当てることによってディンテランタスはむしろ元気に育つはずだ。それでも幻玉と春桃玉がダメになるようならもう私に打てる手はない、というか、ただでさえ稀少なこのグループを手がける資格はないと思う。さてさて、どうなるか。