
脱皮が始まった麗虹玉

同じく朱唇玉
麗虹玉や朱唇玉にも脱皮の兆候が見えてきた。ただ、昨年の反省点としては、麗虹玉は調子よく頭数を増やしてはいるものの身割れ気味になってしまったので、もう少し灌水を辛めにしなくてはならないと思う。おそらくは脱皮中の灌水量もしかり。朱唇玉の方は今のところ問題なく育っているが、我が家の花紋玉系でよく起きた「細根枯れ」には気をつけなくてはならない。新型岩石鉢への切り替えにより鉢底部に保水層ができているので、それに期待したい。
ここで、実は悩ましい問題がある。というのは、脱皮中でも断水は好ましくないので腰水などの控えめな灌水をすべき、というのは先人たちの教えによるところで全く正しいのだが、問題は「岩石栽培をしている我が家では、どのようなやり方でやればいいのか」という点なのだ。多くの先人たちは、鉢の下部2センチ前後を数秒間水に浸ける、といった方法で脱皮中の灌水を行っているようなのだが、これはあくまでも「普通の用土」での話である。ご存じのようにうちの新型岩石鉢の場合、鉢底には普通の用土が入っているが、そこから上は全て大粒の砂利の隙間に土が混ざった状態だ。だから上に水が上がりにくいかもしれないと思って深めに浸けてしまうと、どうも上がりすぎてしまうようだし、その一方で、底面の通常用土部分を浸けるだけで上にうまく伝わるのかという不安もある。先人たちが確立した栽培方法をそのまま応用できないような栽培法をわざわざやっている自分が悪いのだが、この件に関しては今年もまだ試行錯誤中で悩ましい限りである。