魔玉 | 岩石翁の多肉ブログⅡ

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メセン栽培を主軸として、多肉植物の「岩石栽培」という新手法を実験中。その記録です。

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魔玉の花芽

 本体と同じ色だったのですっかり見落としていたのだが(^^ゞ、魔玉にも花芽が上がってきていた。今年も咲いてくれるのか…。元気で何よりである。

 で、ついでに魔玉も成長記録シリーズ(笑)。
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導入時の魔玉

 この魔玉は28年の9月に導入したもので、当初の葉は2対だったが、現在は2年分の新葉を重ねて4対になっている。注目してもらいたいのは葉の形である。魔玉の徒長問題について何度も言及してきたように、導入時の葉である外側の2対は最初から長く伸びていて「柄のあるスプーン」のような形状になっているのに対し、うちに来てから直射光下で育った内側の2対は半球型になっている。この体型の変化こそがまさに、「栽培品の魔玉のほとんどは、遮光栽培されているために徒長して本来の姿ではなくなっている」という私の仮説の明白な物証なのだ。認識の誤りを正したいので改めて言っておくが、よく見かけるスプーン葉の魔玉は、本当の魔玉の姿ではない。自生地でガッチリ育った魔玉は、半球型の葉を積み上げて帝玉のような姿になっているのであって、直射光栽培をしなければそれに近づくことはできないのだ。
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信じられないかもしれないが、これが自生地での魔玉の姿

 そういう意味で、うちの魔玉の内側の2対の葉は理想の姿に近づいてきているといえるので、今後の作り込みが楽しみである。ついでながら、魔玉の葉はこんなに積み重なっても正常な範囲内である(=リトープスのように毎年新旧の葉が入れ替わるタイプのメセンではない)ということを、念のため改めて書いておく。うちの外葉たちも、今のところ枯れたくないらしい(笑)ので、自主性に任せて放ってある。徒長時代のスプーン葉2対は格好悪いが、これも体力の内だからまあ仕方ないか(苦笑)。