カラー多肉のことと瑠璃晃 | 岩石翁の多肉ブログⅡ

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メセン栽培を主軸として、多肉植物の「岩石栽培」という新手法を実験中。その記録です。

 先日、時々立ち寄る園芸店(※多肉専門店ではない)で、あまりにもショッキングな物を見てしまった。まさかと思ってネットでも探したら、やはり通販でも売られていたのでそちらの画像を載せておく。これ↓である。

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 ご覧の通り、スプレーで塗料をベッタリ塗られた上にラメまで散らされている(哀)。「カラー多肉」という商品名で主にエケベリアやセンペルビブムが使われているようだが、あまりの酷さというか非常識さに絶句した。昔、縁日で「カラーひよこ」というものが売られていたが、この「カラー多肉」の方は、生育に直結する体表面を塗料で覆われてしまっているという点では更にタチが悪いといえる。以前、サボテンにドライフラワー付きの虫ピンを沢山差し込んだ「ニセ開花サボテン」が売られているのを見て心を痛めたことがあったが、これに比べればそんなのはまだかわいい方であった。実際のところこんな状態にされてしまったら、光合成や蒸散作用に支障を来してかなりの割合が衰弱死していくのではないだろうか。そもそも、こういうことをしたいというのであれば、百均等でよく売られている造花のフェイク多肉でやればいいではないか。わざわざ生きている多肉にこんなことをするのは、一体どういう感覚なのか。多肉人の一人として、自分で育てた多肉にこんな処置を施して卸している栽培業者がいるとは思いたくない。非情にも塗料を吹き付けラメまで散らして「これでよく売れるだろう」と満足しているのは、多肉を育てた経験すらない部外者であると信じたい。

 なんだか憂鬱な気分になってしまったので、お口直しに明るい話題。

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花芽が付いた瑠璃晃

 地味だから分からなかったのだが(苦笑)、よく見たら瑠璃晃にも花芽が付いていた。導入後しばらく動きがなかった植物だが、どうにか(岩石栽培も含めて)うちの環境になじんできてくれたようだ。ユーフォルビア特有の地味な花(失礼!)だとは思うが、しっかり見届けてやりたい。たとえ地味でも自然が一番、である。