加温のこと | 岩石翁の多肉ブログⅡ

岩石翁の多肉ブログⅡ

メセン栽培を主軸として、多肉植物の「岩石栽培」という新手法を実験中。その記録です。

 リトープスの冬場の加温栽培を試みている先人をネットで見た。ちなみにうちでは、アデニウムと一部のサボテンのみ冬場に取り込んで加温しているのだが、さすがにスペース的にも金銭的にもリトープスにまで広げる予定はない。ただ、おそらくリトープスを栽培する上で加温は効果があるのではないかとは思っている。

 なにしろ我が国は、夏の暑さも極端だが冬の寒さも極端である(嘆)。夏の暑さ対策については旧ブログでも触れたが、冬の寒さは問題なしというわけではないだろう。世間で広まっている「メセンは冬型の多肉植物」であるとする誤った栽培指南のせいで誤解されているようだが、気温に関していえばリトープスの自生地はむしろ日本より暖かくて穏やかな場所なのである。地域差を無視してざっくり乱暴に言ってしまえば、夏でも35度に全然届かないような場所が多く、冬も0度以下にはまずならないといっていい。我が国ほどは暑くも寒くもないのだ。よく、氷点下でも大丈夫だとは書かれているが、それはあくまでも「耐えられる」ということだろう。したがって、それらをやわらげてやることができれば当然栽培成績も上向くのではないかとは思う。

 ただ、最初に述べたように今のところはそこまでやるつもりはない。加えて、新しい栽培法に切り替えてからリトープスはとりあえずよく育っているし、うちの場合は岩石栽培の実証実験も兼ねての栽培なので、あれこれ新要素を盛り込みすぎて岩石栽培自体の効果が見定めにくくなっては困るのだ。なのでこの件に関しては、とりあえず(気にはなるのだが)先人が始めた加温栽培の経過を注視していくことにする。