娘の新しい服に、アイロンでネーム付けしていたら、服が焦げた。


それもかなりショックなんだけど、それよりもショックな事がありました。


昨夜、大嫌いなバクタを目の前に、おチャラけていた娘。


話がどうなったのか、なぜか突然、
「パパなんか死んじゃえ」と言ったの。
軽い調子で。


旦那は聞き流そうとしたけど、私は許せず、お薬中断。


眠さも手伝って、なかなか人の話を聞かない娘に、古風な「正しい答えが分かるまで正座してなさい」の罰。


最後は泣き出して謝った娘。
言葉の重みがジワッときて泣き出した旦那。
色んな思いが込み上げて、私も泣けてしまった。


救急車が通ると、
「ケガかな?病気かな?早くよくなるといいね」と心配する娘。
保育中にお熱を出したお友達にいつも寄り添い、大丈夫だよ、と励ます娘。
エレベーターで、車椅子や、松葉杖の人がいると、乗り降りの時、とても気遣う娘。


てっきり、優しい心は人一倍、と思っていた。


一年前に亡くなった、旦那の弟の写真の前に、毎日忘れず冷えたビールを置く娘。
弟を思い、たまに涙するパパを慰める娘。


でも、人の生死の重さは、まだよく分かっていないんだね。


娘には言えないけど、パパもママも、あなたの死を、想像した時があったんだよ……。
想像したくなくても、その恐怖と戦う日々。
どんだけつらい事か、言葉では言い表わせない。


これから、周りの人に、暴言を吐いてしまう事は、たびたびあるかもしれない。


でも、絶対に、「死んじゃえ」とは二度と言わないで。
何があってもね。
その言葉は、痛すぎる。