
私の顔は薄い。
化粧をしても、なかなか濃くならない。
結婚式の時の、一生で一番濃いメイクであろう時も、メイクさんに「松任谷由実みたい」って言われた。
それ、ほめ言葉っすか?
普通、花嫁にユーミン、言いますか?
とにかく、人の印象に残らない顔らしく、こっちは相手を覚えているのに、向こうはこっちを覚えていないなんて事がザラにあって、でももう慣れました。
さすがに○○年もこの顔背負って生きてきたからね。
ただ、旦那に出会って、少し状況が変わった。
旦那は顔も濃いし、体格もいいから、とにかくインパクト大な人。
どこに行っても、一発で覚えてもらえる人。
だから、旦那と一緒だと、フラッと入った店でも、また行くと「毎度どうも」と言われる。
結婚前から、「似た者夫婦には絶対ならないね」と、お互いに言っていた。
あまりに印象が違うせいか、周りにも「夫婦うまくいってるの?仲良しのイメージが全然わかない。」と言われるくらい。
娘はね、低い鼻以外は、旦那にそっくり。
でも、私はそれで嬉しい。
私そっくりの子どもだったら、かわいくなくて、不憫で可哀想だもの!
……と旦那に言ったら、同調された。
こういう奴だから、飛び蹴りしたくなる。
娘と私だけでいると、たまに「娘さん、ハーフ?」と聞かれる。
あぁ、ごめんよ。
私の顔がすごい薄くて、私のDNAが旦那のDNAにかき消されただけだよ。
ある意味、薄口と濃口のハーフだよ。