NEWメタグリスのテスティング①からの続き。


サーティフォー社より依頼を受けさせて頂いたNEWメタグリス(ドラググリス)のテストに備えて、私の仕事柄(自動車競技部品の開発)同様にテストするタックル(車、エンジン、診断機ロッドとリール、測定器)を準備した。


ポイントの状況(気温、気圧や湿度、風速等の気象変化、海水温や潮流変化等)に合わせて即座に対応できるテスト環境が理想的。


ということで、ロッドをAdvancement PSR-60 THE NEXT STAGE2本、Providence FER-582本用意して、それにセットするリールをシマノ製18ステラ1000SSSP19ヴァンキッシュ1000SSSPGもそれぞれ2個ずつ組み合わせた4本でテストした。


私的にはデイゲーム、ナイトゲーム問わず、晴れ、曇天、雨天の湿度の高い環境でもテスト品Aグリス、Bグリスの味付け(フィーリング)は満足のいくものではあった。

土砂降りの中、雨水混入した場合のテスト中。

後は他のアングラーがどのように感じれたら良いかはアングラーの思考により多少の感覚の違いはあれど、大事なのはキャッチコピー的なインパクトがあるかないかだろうと思う。



【総評】

アングラー(消費者)とメーカー(販売会社)の関係からの視点からいうと国内代表するリールメーカーはシマノ製とダイワ製であるので、この2社のリールに合わせた「ちょう度数」のドラググリスを作ると面白いのではと。


要するにメーカーのリールに合わせた粘度数の異なるドラググリスである。

シマノ製のリールとダイワ製のリールはギヤ比も違えばドラグシャフトのピッチ、ドラグワッシャーの形状や素材まで違うのだから同じグリスで同じに感じる訳が無いはず。


ましてや天候による気温、気圧、湿度の変化があれば粘度も変わり、真冬と真夏では全く別物である。


グリスのちょう度数


エンジンオイルの粘度


車で言うところのエンジンオイル、ギヤオイル、デフオイルの粘度数が変われば全く別物のパフォーマンスや耐久性を発揮するので100分の1秒を競う自動車レース界では粘度数は大事な勝敗を決める選択肢となる。



私的な発案ではあるが、アジング用として考えるならば使用するリールは10002000番が主体になるので「ちょう度数」2を基準にして0.5刻みで、例えばドラグシャフトピッチが細かく調整できるシマノ製リールならばシマノ製リール用2.0、ダイワ製リール用1.5に加えて上下に、粘度の低い高いを数種類あればアングラーの選択度が増えて選びやすいと思われる。


NEWメタグリス

シマノリール夏用

シマノリール冬用

ダイワリール夏用

ダイワリール冬用


単純に難しい数値を表示するよりもシマノ製リール夏用と冬用、ダイワ製リール夏用と冬用、他社リール(オールマイティー)とかあればアングラーも選ぶ基準が見えて選びやすいのではと。


私が知る限りアジングだけではなく、磯釣り、他でもドラググリスなど交換したことが無いというアングラーが多いと思いますが、夏用グリス、冬用グリスなどあれば1年に2回以上はドラググリスの交換を意識すると思いますので、ドラグ不良によるバラしが減り、併せてリールの耐久性向上と交換サイクルによる消費も期待できますのでアングラーとメーカーの信頼性もアップすることと思います。


引き続きテストを繰り返していきながら皆様のお手元により良い品が届くよう頑張りますので発売日を楽しみにして下さい。


詳しくはサーティフォー社のホームページを常にチェック☝️





アジング爆釣タックル