サーティフォー社から時期発売が予定されるドラググリス(仮名NEWメタグリス)の開発テスティングの依頼がありましたので試釣することに。
今回のNEWメタグリスはサーティフォーオリジナルとなりますので以前のコラボ品とは異なります。
発売日はしばらくはテスティング重ねていきますので未定です。
AグリスとBグリスとが入っていたので、ちょう度号数(粘度)の違いや質感、性能等をチェックするため、使用するリール(ギヤ比やドラグシャフトピッチ等やロッド(弾性、ガイドの抵抗)は同じもののほうが判断しやすいため4組のロッドとリールを用意した。
使用するリールはシマノ製18ステラ1000SSSPGとヴァンキッシュ1000SSSPGで、ラインは全てサーティフォー製のピンキー0.25号、ロッドはサーティフォー製のAdvancement PSR-60 THE NEXT STAGE(19ヴァンキッシュをセット)とProvidence FER-58(18ステラをセット)をそれぞれ2組ずつ計4セット用意したので18ステラにAグリスとBグリス、19ヴァンキッシュにもAグリスとBグリスを塗布したものを用意して気象の変化による気圧、気温、湿度等や実釣アジングでのアジの活性状況に合わせて即座に対応できる複合的なテスティングが可能となります。
NEWメタグリスを塗布する作業。19ヴァンキッシュ1000SSSPGを2セット用意して、それぞれAグリス、Bグリスを塗布する。18ステラ1000SSSPGも同じく。
スプールに上に抜け止めバネがあるのでマイナスドライバーで引っかけて取り出す。
この時に外れ飛んでしまう場合があるので慎重に丁寧に。強引に外すと曲がりますので注意。
分解したらパーツクリーナーで以前に付着していた油分をパーツクリーナーで洗浄します。
ドラグワッシャーはパーツクリーナーを染み込ませたらキッチンペーパーで軽く揉み洗いをしてフェルト内の油分を押し出すように2〜3回洗浄します。
因みにドラグワッシャーは車で例えるならばクラッチディスクのような摩擦抵抗を利用したメカニズムなのでカーボン製やセミメタル系などの材質がありますが、アジングならば純正のフェルト素材で充分です。
ドラグワッシャーは消耗品
また、いくら良質のドラググリスを塗布しても、劣化しているドラグワッシャーでは意味がありません。高価のものではありませんのでドラググリスの塗布2回〜3回に1回は交換しましょう。
シマノ純正ドラグワッシャー、リールにより形状は違います。
洗浄したドラグワッシャーが乾燥したらNEWメタグリスを綿棒でドラグワッシャーの裏表を均一に塗布します。因みにダイワ製のリールも同じ要領です。
また、ダイワ製のリールとシマノ製のリールではギヤ比、シャフトのピッチ等、性能構造が違います事を付け加えておきます。
最後に、実釣する前にドラグワッシャーに塗布したNEWメタグリスが均一になるようドラグノブを締め込んだり緩めたりして軽くスプールを手で回して擦り合わせしておき、ドラグが効くかチェックして完了です。
実釣テスティングは次回、NEWメタグリス②実釣編にてお知らせします。
シマノ ヴァンキッシュ1000SSSPG分解図