昨日、開催されたシマノエギングパーティー大分大会の表彰式で優勝者インタビューでの出来事で会場が一時、騒めいた。
インタビューで「釣り場は何処ですか?」と質問された優勝者が応えたのは「深島です」のやりとりで参加者から、えっ!深島?離島は駄目でしょう!と、あちこちでボソボソ。仲間達からも同様の声が出た。
なぜ、声が上がったかと言うとシマノもダイワも大会規定ではショア(岸)からのエギングに限る、が前提となり渡船利用の禁止と記載されているからだ。
これは、このまま終わったら参加者に不平不満が残ったまま帰らせてしまうと思った私は、シマノスタッフに進言した。
閉会式のおり、シマノスタッフから定期船で渡ったことについてはOKとだけの説明がありましたが具体的な説明が足りなかったので皆さんモヤモヤしたまま解散。
仲間達からもいろいろ意見があったので、改めて後日、シマノが主催するエギングパーティーとダイワが主催するエギングパーティーの両メーカー担当者から直接、お聞きすることができたので、参加される選手に誤解が無きようご報告致します。
先ずは簡単にシマノとダイワのエギングパーティーでの大会規約の相違から☝️
シマノの競技時間
深夜24時スタート〜午前11時30分終了
ダイワの競技時間
午前5時30分スタート〜12時00分終了
シマノ参加要領 ソロ参加(1人ずつ)
ダイワ参加要領 ペア参加(2人1組)
シマノ審査基準 胴長10㎝以上2杯重量
ダイワ審査基準 胴長15㎝以上2杯重量
シマノのタックル制限
シマノ製のエギ使用、ロッドとリールのメーカー不問、ライフジャケット使用(メーカー不問)
ダイワのタックル制限
ダイワ製のエギ使用、ダイワ製のロッドまたはリール使用、ライフジャケット使用(メーカー不問)
シマノの表彰 優勝〜三位
ダイワの表彰 優勝〜三位、レディース賞、
ジュニア賞、特別賞
シマノ
競技時間 | 各大会開催日の午前0時から、受付・検量最終締め切り時刻までに、安全に本部に帰着できる時間まで。 受付・検量最終締め切り時刻までに本部にて受付を完了して頂ければ結構です。但し、交通事故等に留意し、余裕をもって釣りを終了してください。 ※受付は検量時に行ないます。競技開始前の受付はありませんので、各自ポイントに入って釣りを開始して頂いて結構です。 |
エリア | 釣り場範囲の制限はありません。 |
競技規定 | 釣り方はショアからのエギングに限ります。(船釣り、渡船やボートやウェーディングによる渡礁、エサ釣りは不可) フローティングベストは必ず着用してください。(メーカー不問) 代理出場は認めません(失格といたします |
ダイワ(グローブライド)
岸からのエギングに限る。 渡船、 ボートでの渡礁禁止。 参加条件 : ダイワ製品のリール、 またはロッドをご使用の方。
ダイワのエギを必ず 1 本はご持参出来る方。
フローティングベストを必ず着用すること。 ( 自動膨張も可 )
着用していない方は失格となる場合があります。
以上のようにシマノもダイワも大会要領が若干違いますが、今回の件でもっとも誤解を招いてしまったのは両メーカーが記載している「渡船の使用禁止」に関わる文書です。
磯渡し船
磯釣り等の経験者ならば渡船とは磯や沖堤防に渡してくれる船という認識が大きく、磯釣り経験のない方であれば、渡船とは字のごとく、渡す船イコール、定期船やフェリーも意味するととらえがち。
定期船
フェリー
今回の件での経過はこうだ。
大会規定で渡船利用は禁止となっているのに離島に定期船で渡るのは大会規約違反でしょう!となった訳だが。
そこで、大会を主催するシマノとダイワのエギングパーティー担当責任者に直接、聞いてみた。
ダイワ(グローブライド)酒部様よりの回答
ダイワの場合は6時間半という短い競技時間もあり、朝受付を済ませてからのスタートとなり、エリアも限られてしまうのもありますので、基本的には渡船とは磯渡し船、定期船、フェリー等の全ての船を禁止とのことでした。
シマノ撫養様よりの回答
シマノの場合は深夜24時以降であればスタートは各自の責任で行い、競技時間も11時間半と長くしたことには理由があり、離島から参加される方もいますので交通手段としての利用を認める以上は定期船、フェリーは認めていますが磯渡し船は禁止とのことでした。
要するに原因は両メーカーの大会共に参加されている選手もいるため、規定内容を混同して事実を把握しきれて無かったために起こった案件であった。
最後に各メーカー担当者にお願いしたことは、大会規定に「渡船」と表現すると、いろいろなとらえ方が発生するので具体的に記載したほうが良いと提案させて頂きました。
例えばシマノであれば
遊漁船の使用禁止、定期船、フェリー等はOKです。
例えばダイワであれば
遊漁船、定期船、フェリー等の使用は禁止です。
改善要望
キーワードは渡船ではなく「遊漁船」という記載を明確にすれば誤解はないかと両メーカーに提案させて頂きましたら、ダイワに関しては大会開催時に改めて口頭で説明させて頂きますとの事でした。
シマノは定期船でも渡船のように切れ波止や磯に渡礁させる船もあるので、その辺りの振り分けをどうするか、次回大会より競技規定を改訂させて頂くとのことで合わせてホームページにて明確に説明を追記するとの事でした。
*大会規定は各メーカーの営業所管轄で多少変わる場合があります。今回の件についてはあくまでも九州管内で開催される大会に沿う規定ということですので、他の大会に参加される方は各メーカーエギングパーティーを管轄する事務局または営業所にお問い合わせください。
*本件について本ブログで紹介することを両メーカー担当者に許可を頂いております。
これで選手皆さんも誤解無く参戦できると思います。
今後は各メーカーの競技規定に合わせて無理なく事故無く大会を楽しんでください。
まだ大会等に参加されてない方は腕試しも良し、仲間作りも良しで是非、参加されて下さい。
最後にダイワの酒部様、シマノの撫養様、ご丁寧な解説をありがとうございました。お手数お掛けしました。
私個人としてはシマノジャパンカップやダイワマスターズなどの競技大会に参戦してきましたので、いつかはエギングも全国トーナメント制の大会となればさらに面白くなると思います。予算等の都合もありメーカーも大変でしょうけど。
シマノであればシマノ ジャパンカップ、セフィアエギング選手権大会☝️
ダイワであればダイワ エギングマスターズ、エメラルダス選手権大会☝️
両メーカーの益々のご発展をお祈り申し上げますと共に皆さんでエギングパーティーを盛り上げていきましょう!