R100TRADの「RS」化の話
もともとTRADのイグニッションスイッチは
ハンドルポストの上のカバーに埋め込まれている作りだ
だけど、きーくんはセパハン化されていたため
タンクの左下、改造車によくある位置に移設されていた
RSのカウルの真正面にイグニッションスイッチ用の穴があって
ここへ移設したいが(カウルを取り付けたせいでタンク下は使い勝手がいまいち)
どうもTRADとRSのイグニッションスイッチは微妙に異なっているようで
というかTRADのほうはすっぽりとカバーが掛かっていて
RSのパネルにはまらないのだ
いろんな図面やネットで画像を探すが結局分解の方法がわからず
輸入屋ビーマーに売っているリプロ品を買うことにした
取り付け用のナットは欠品だったが、中古品を分けてもらった
さてリプロ品である

端子が5つ
左から「15」「30」「58」そして上に「56」

これがTRADのイグニッションスイッチ
赤い線が「30」
緑の線が「15」
灰色の線「58A」、灰/青の線「58E」
で、端子は4つ
はい、でた!
リプロ品につき取り付けはあくまで自己責任で!
とはいえ、輸入屋ビーマーさんで取り扱っている部品ですよ
広くR系に対応ということで販売されている
付かないわけがない
幸いにも取説にしっかりとした回路図がある
しかもR80/R100とR80RT/R100RS/R100RTの2種類
ようく見ると結構結線に差異がある
問題はリプロ品の「58」の端子がひとつしかない事と「56」の端子が要るのか要らないのか?
回路図のイグニッションスイッチの絵がぱっと見意味不明

それとライトリレーから出てくるケーブルに「58E」から出たケーブルが結線されているのが謎(電気ぶつかるじゃん)
87bの左からくっ付いてる線ね

結論から云うと
この迷宮に迷い込むこと2日
ボクの知能では脱出に2日かかるラビリンス
イグニッションスイッチの「P」ポジションでポジションランプとテールランプを駐車灯として
独立して点灯させるために他のランプ系の回路とこの回路が分かれていることに気付けば
すぐに理解できることだった
「P」のポジションの時と
「ON」のポジションで、ヘッドライトスイッチを入れた時では「58E」に逆の電流が流れている
ライトリレー内の整流ダイオードがそれを成立させていることに早く気付け!
つまりリプロ品の結線はこうだ
「30」に赤(バッテリーからの直入電源)
「15」は緑(ONで全体に電圧をかける)
「58」は灰(Pの時、駐車灯を点灯させる)とオリジナルの58Eに結線されていた灰/青も「58」へ繋ぐ
PからONにひねる時、ちょっとやばいから
キーのポジションを変えるときはライトのスイッチを切っておいた方が良いだろうね

タンクのピンやシートヒンジのピンを止めたり
タイラップで配線をしっかり固定したり
細かい作業も終わって「RS」化の作業もほぼ終わりだ
残された課題は5つ
メインスタンドのストッパー(切り落とされてしまっている、何かパイプを溶接)
フロントブレーキラインのRS化
純正オイルクーラーへ戻す
アンダーカウルの取り付け
燃料タンクの塗装