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EXITMUSICのブログ

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何故か大胆に。
急に。
舌を俺の口の中に忍び込ませ。
彼女は俺のT-シャツをめくり、俺の乳首に指を這わせてくる。

長いキス。
俺の吸っていたタバコはフィルターだけになっている。
俺はそのタバコを足元に落とす。
彼女は俺と目を合わせる。
暗闇の中。
目が慣れてきて彼女と目が合う。
ただ、彼女の細かな表情まではわからないけど。
彼女は少し微笑んだ気がした。
微笑んだ後、彼女はめくり上げたT-シャツから出た俺の胸に舌を這わせる。
俺は彼女に好きにさせる。
くすぐったさの間に襲ってくる気持ちよさ。
少しかがんで俺の胸に舌を這わせる彼女。
長い髪の彼女の頭を指でなぞり、彼女の髪に俺は指を通していく。
サラサラとした黒い髪。
彼女は俺の指から逃げるように下に向かって舌を這わせていく。
彼女の細い指が俺のベルトをはずしていく。
カチャカチャと音がなっている。
暗闇に中で聞こえるその高い音は近いところで聞こえるだけに不自然な感じがした。
自分のベルトが解かれている感じがしない。
外という反響しない空間。
その高い音が早くなり、そして止んだ。
ズボンのボタンをはずし、ジッパーを下ろす音がゆっくりと聞こえるころ、彼女の舌は俺のへその中にあった。
そして彼女は俺の下着の中に手を差し込み爪の先でいたずらを始めた。
俺の下着から大きくなったものを取り出し、彼女は完全にしゃがみ彼女はそれを口に含む。
山の上は涼しかったから彼女の口の中がものすごく熱かった。
彼女が奥まで口に含んだとき俺は気持ちよさに身をそらせた。
彼女の口で堅さを増す。
目を閉じて彼女の熱を感じ、太ももに感じる彼女の毛先のくすぐったさに耐えていた。
時々目を開けて、頭をそらせたとき、星がものすごく遠くに感じた。
彼女の口の中。肌がすごく近くに感じられたから。

口に含んでいるだけで彼女は息を荒くさせていた。
荒くなった息で口に含むのも苦しくなってきているのがわかる。
ふと口を離す彼女。
彼女は自分でスカートをめくり上げ、下着を下ろした。
そして彼女は俺の手を導き濡れていることを無言で知らせる。
そして、一言。
入れて。

彼女は俺にもう一度キスをして体を入れ替え、車に手をついた。
腰を突き出して。
運転席の窓は俺がタバコを吸うためにあけていた、窓枠を握って自分でおれのものを握って自分の中に導いていった。
彼女はゆっくり深く長く息を吐き出しながら彼女は俺を受け入れていった。
奥まで彼女の中に入ったとき、俺は彼女の腰を掴みながら、また身をそらせた。
彼女の白いおしりや腰やウエストをみていたから。
彼女の白い肌に目が慣れていた俺の目には空の星が少し数が減っているように思えた。

身をそらせる俺の動きが止まると彼女は自分で腰を動かせた。
その度に彼女は声を上げた。
反響しない外という空間。
暗闇という空間。
その中で彼女はものすごく遠くに感じた。
ただ、彼女が動くたびに彼女が近くに感じて、俺はもっと彼女を近くに感じるために彼女の動きに合わせて腰を突き入れていった。
彼女はその動きに耐えられなくなり、上半身だけ車の中に逃げていく。
いまさら逃げさせないから。
そう思って俺はどんどん動きを激しくさせていく。
彼女の声が大きくなればなるほど、彼女の声が反響しないことがわかって。
その分、俺は動きを激しくしていく。
彼女の中の感触を感じていないと彼女が遠くにいるような気がしたから。
そして彼女はたっていられなくなった。

彼女はふらふらと車のドアを開けて足を外に出して座ってしまった。
肩で息をしながらも俺の手をひき、さっきまで彼女の中に入っていた俺のものを口に含んで激しく舌をからめた。
細い指でこすりながら。

少したって。。。
俺は星空を見上げながら彼女の口の中に。

帰りの車の中。
彼女は幸せそうな横顔をしながら眠っていた。
Elliott Smithがまた流れる車内で、座席をほぼリクライニングにして。
8月14日 11:00
俺と彼女は阪神高速の上。
俺が彼女の車のステアリングを握って大阪から南に向かって車を走らせていた。

車の中はElliott Smithの震えるような声で溢れている。
少し退屈そうな彼女。
少し気を抜いたら寝てしまいそうな彼女。
俺にとっては思い出深い一曲一曲。
きっと彼女にとっては聞きなれない退屈な曲たち。
今では生で聴けない細い糸の上をゆっくりと渡るような彼の声。
彼女にとっては覚醒という糸の上を必死に渡って、眠りという深いくぼみに落ちないでいるつもりだろう。
抱きしめるたびに俺の肩に刺さる彼女の鋭い顎がコクコクとゆれている。

カーナビから流れる声がElliott SmithからCounting Crowsにかわり。
俺は彼女の気をひきたくて。
Round Hereを口ずさむ。
助手席から俺を見上げるように目を覚ます。
俺は気づかない振りをして、彼女の視界の中で口ずさみ続ける。
見られていることを知っているから俺は前の車のテールランプを見たまま優しく彼女にわかるように微笑む。
俺の微笑みを見て安心してか、また目を閉じた。

生石高原への入り口のICで大きくステアリングを切ったとき。
彼女は目を覚ました。
大きなあくびをひとつ。
あくびで「寝ていてゴメンナサイね。」といっているよう。
罪悪感を口にしない彼女のいい意味でスノッブな態度が何故か心地よい。
心地よく口ずさんでいたCounting Crowsを強引にハナレグミのCDに切り替えた彼女。
深夜に聞くハナレグミ。
これから続くクネクネとした深夜の山道にあまりにも不似合い。

でも30分後。
なぜ彼女がハナレグミにCDをかえたのか理解できた。
夜の山道。
和歌山の古くて深い山道は彼女にとって怖かったんだと。
深夜ではなく昼間のドライブに似合う彼の声。
きっと彼女は彼の歌を口ずさむことで明かりのない山道の怖さを振り切ろうとしていた。

38歳の彼女。
二人でドライブに行き始めたころ。
真剣な面持ちで彼女は俺にこう言った。
「あなたに出会あうまで、私は前の夫のことを考え続けてきた気がするの。自分が背負う必要のない十字架を背負っていた気がする。だからずっと素敵なことからわざと離れていた。5年間も。ここ5年の素敵な音楽や映画をとりもどしたい。だから、いろいろ教えてください。」
最初の彼女についての日記にも書いたが、彼女は若くして夫を癌で亡くしたらしい。
彼女にとって夫を亡くしたあとの月日、自分を必要以上に追い詰め、楽しむことを忘れていたらしい。
耳で聞く素敵な歌声やギターが空気を震えさせる感覚。
頭の裏まで突き抜けてしまいそうな刺激的な映像。
そんなものたちを彼女は意識的に自分の生活から遠ざけ、排除していた。
きっと身を切るような作業だっただろう。
音楽や映画は日々の麻薬のようなもの。
なんとなしに彼女とのドライブで渡したハナレグミのCD。
ハナレグミの自然に心に沈んでいく声は彼女の5年間の乾ききった心に自然にしみこんでしまったのだろう。
いまでは俺よりも間違えずに彼の声の後を追っていく。

いくつかの深いカーブを経て。
誰もいない山のてっぺんの頂上に。
ハナレグミのCDも日々のあわから音タイムに。
エンジンを切って、ライトも消す。
一気に闇の世界に二人は吸い込まれる。
でも、今日は闇でなければいけない。
車の外にでて俺と彼女は車を挟んで背中を向けて空を仰ぎ見る。
新月に近い夜。
星が怖いくらいに見える。

あ。
急に彼女は声を上げる。
暗闇の中でタバコをすいながら流れ星に驚く彼女の短い言葉をきいて嬉しくなった。
ペルセウス座流星群の極大。
それが運んできた流れ星の連続。
音もなく光が目の前を過ぎていくのはなにか不自然な感じだ。
時々聞こえる彼女の「あっ」という声。
きいているうちに、俺は妙におかしくなった。
必死でなにか願い事でも言おうとしてるのだろう、ブツブツと。
それからも俺と彼女は背中合わせ。
ずっと空を見上げ続ける。
そんな彼女が急に俺のもとに。
彼女は急に俺にキスをした。