こんばんは。
今日は足掛け4年くらいなお話。
けいこ
当時20.
好きな音楽。
好きな映画。
好きな洋服。
視覚的にも、聴覚的にも、そして感覚的にも、価値観やフィーリングがあう理想的な彼女でした。
彼女との出会いは、ある音楽ずきが集まる掲示板。
何気なく彼女の好きな音楽の波長と俺の音楽の波長が合って気づいたら、彼女のHNをクリックし、アウトルックから送られてくる新規メールの作成画面に文字を打ち込んでいた。
最初は2~3行の自己紹介が続き、いつの間にか3桁に上る行数で毎日自分のことを相手に伝えようとしてた。
彼女のことを知れば知るほど会いたいという気持ちが大きくなっていった。
だけど。。。
だけど、俺と彼女の間には太平洋が横たわっていた。
俺はアメリカ。彼女は京都。
貧乏学生同士で距離も時間もお金で買えない俺らには遠すぎる距離だった。
くるりの歌が大好きだった俺と彼女は彼らの歌を聴いては思いをはぐくんでいた。
会えないまま、1年半が過ぎ。
俺が日本に一時帰国した2000年の夏。
彼女は夜行バスに乗って京都から新宿まで俺にあいにきてくれた。
とにかく、俺と彼女は肌を重ねたかった。
何千マイルもあった距離が並んで歩くと30cmに縮んだけど、それでは十分じゃなかった。
夜行バスから降りた彼女の手を引いて新宿の歌舞伎町を斜めに横切り、お互いの距離を30cmから0cmにするためにホテルに入った。
彼女は俺とであってからの1年半の間誰にも抱かれていなかった。だから初めて彼女を横にして、俺が覆いかぶさるように彼女と目を合わせたときに、
「少し怖い」
と告白した。
だけど、潤んだ目をした彼女は告白したのにもかかわらず俺の首に腕を絡めて距離を0にしようと口付けをして俺の舌を泣きながら自分の舌に絡めた。
「あいたかった」
長いキスのあとに彼女は照れ笑いをしながらいった。
言葉無くうなずく俺は深く彼女を知ろうと彼女の服を優しくはいだ。
ホテルの密閉された空間の窓の少しの隙間から夏の朝の威勢のいい光が差し込む中、恥ずかしがる彼女の体を忘れないように目の中にいれた。
綺麗に左右に広がる鎖骨。
彼女の弱弱しい肩。
ちいさな薄い胸。
くびれたウエストの真ん中に横に切れ込んだおへそ。
白い太ももの間に恥ずかしそうに薄く生える陰毛。
ラメ入りのペティキュアを控えめに載せた不器用な指。
全部大切だった。
だから、すべてを唇でなぞり、舌で彼女のすべての肌の感触を覚えていたかった。
上手とはいえない彼女の舌の愛撫で硬くなった俺は、彼女の脚を大きく広げてゆっくり深くまで入れた。
彼女は久しぶりの感触と少しの痛みに顔をしかめ俺の背中につめを立てた。
いままでの距離が生み出した痛みと背中につめが食い込む痛みを天秤にかけて、つめが食い込む痛みがどんなに幸せな痛みか気づいた。
深く大きく、激しく彼女を突き、つめが背中に食い込む痛みを大きくさせる。
痛みがもっと欲しかった。
何千マイルもの距離の痛みが背中の痛みでかき消されるような気がしたから。
彼女が何回もいき。痛みが中断される。彼女がいく前の大きな痛みを感じたくてなんども彼女をいかせた。
「ボクが何千マイルも歩いたら。どうしょもないボクのこと認めるのかい。愛し合おう、だれよりも。水溜りは希望をうつしている。」<くるり 「ワンダーフォーゲル」>
新宿のホテルでの痛みを背中に残しながら、新宿南口から京都に彼女は戻り、そしてその二日後、俺はアメリカに戻った。
この痛みを知っていれば彼女との距離がまた何千マイルになったって大丈夫って言い聞かせた。
でも本当はそうじゃなかった。
0の距離を彼女と俺をスポイルさせた。
あったことでなにか張り詰めていたものが切れてしまったのかもしれない。
今日は足掛け4年くらいなお話。
けいこ
当時20.
好きな音楽。
好きな映画。
好きな洋服。
視覚的にも、聴覚的にも、そして感覚的にも、価値観やフィーリングがあう理想的な彼女でした。
彼女との出会いは、ある音楽ずきが集まる掲示板。
何気なく彼女の好きな音楽の波長と俺の音楽の波長が合って気づいたら、彼女のHNをクリックし、アウトルックから送られてくる新規メールの作成画面に文字を打ち込んでいた。
最初は2~3行の自己紹介が続き、いつの間にか3桁に上る行数で毎日自分のことを相手に伝えようとしてた。
彼女のことを知れば知るほど会いたいという気持ちが大きくなっていった。
だけど。。。
だけど、俺と彼女の間には太平洋が横たわっていた。
俺はアメリカ。彼女は京都。
貧乏学生同士で距離も時間もお金で買えない俺らには遠すぎる距離だった。
くるりの歌が大好きだった俺と彼女は彼らの歌を聴いては思いをはぐくんでいた。
会えないまま、1年半が過ぎ。
俺が日本に一時帰国した2000年の夏。
彼女は夜行バスに乗って京都から新宿まで俺にあいにきてくれた。
とにかく、俺と彼女は肌を重ねたかった。
何千マイルもあった距離が並んで歩くと30cmに縮んだけど、それでは十分じゃなかった。
夜行バスから降りた彼女の手を引いて新宿の歌舞伎町を斜めに横切り、お互いの距離を30cmから0cmにするためにホテルに入った。
彼女は俺とであってからの1年半の間誰にも抱かれていなかった。だから初めて彼女を横にして、俺が覆いかぶさるように彼女と目を合わせたときに、
「少し怖い」
と告白した。
だけど、潤んだ目をした彼女は告白したのにもかかわらず俺の首に腕を絡めて距離を0にしようと口付けをして俺の舌を泣きながら自分の舌に絡めた。
「あいたかった」
長いキスのあとに彼女は照れ笑いをしながらいった。
言葉無くうなずく俺は深く彼女を知ろうと彼女の服を優しくはいだ。
ホテルの密閉された空間の窓の少しの隙間から夏の朝の威勢のいい光が差し込む中、恥ずかしがる彼女の体を忘れないように目の中にいれた。
綺麗に左右に広がる鎖骨。
彼女の弱弱しい肩。
ちいさな薄い胸。
くびれたウエストの真ん中に横に切れ込んだおへそ。
白い太ももの間に恥ずかしそうに薄く生える陰毛。
ラメ入りのペティキュアを控えめに載せた不器用な指。
全部大切だった。
だから、すべてを唇でなぞり、舌で彼女のすべての肌の感触を覚えていたかった。
上手とはいえない彼女の舌の愛撫で硬くなった俺は、彼女の脚を大きく広げてゆっくり深くまで入れた。
彼女は久しぶりの感触と少しの痛みに顔をしかめ俺の背中につめを立てた。
いままでの距離が生み出した痛みと背中につめが食い込む痛みを天秤にかけて、つめが食い込む痛みがどんなに幸せな痛みか気づいた。
深く大きく、激しく彼女を突き、つめが背中に食い込む痛みを大きくさせる。
痛みがもっと欲しかった。
何千マイルもの距離の痛みが背中の痛みでかき消されるような気がしたから。
彼女が何回もいき。痛みが中断される。彼女がいく前の大きな痛みを感じたくてなんども彼女をいかせた。
「ボクが何千マイルも歩いたら。どうしょもないボクのこと認めるのかい。愛し合おう、だれよりも。水溜りは希望をうつしている。」<くるり 「ワンダーフォーゲル」>
新宿のホテルでの痛みを背中に残しながら、新宿南口から京都に彼女は戻り、そしてその二日後、俺はアメリカに戻った。
この痛みを知っていれば彼女との距離がまた何千マイルになったって大丈夫って言い聞かせた。
でも本当はそうじゃなかった。
0の距離を彼女と俺をスポイルさせた。
あったことでなにか張り詰めていたものが切れてしまったのかもしれない。