去年、すごくすごく久し振りに生まれ故郷の町田に行ってきたんだ。

町田と言っても町田駅のあたりじゃなく町田市の外れ。

裏山があって東京とは思えないのどかさで育った、幼少期の私。






どこもかしこも昭和の空気をそのまま残しているような町の、

両親と猫1匹が住まう小さな家に私は誕生しました。



町田にいるころは、大人しくてマイペース、

でも一度決めたら意見を変えない強情さもある、そんな読書少女な私でした。

そして内心、とても謎な無敵感を持っていて、

「私はとっても足が速い!」(一等じゃないのに)

「私はとってもかわいい!」(親バカを真に受けるタイプ)

「私はとっても絵が上手!」(絵を描くのが大好きなだけ)

と、口に出す事はなくても自分でずっと思い込んでいました。

何をしてても誰といてもとってもハッピーだったな…

なんてお気楽な子供なんだ。








リアル通学路。赤いランドセルを背負って、毎日ぽわーっと楽しく学校に通ってた。

でもさすがにそんな無敵感と現実のギャップに途中で気付き始めるもので、

「あれ?そう言えばかけっこ一等賞取ってないなぁ」

「あのコみたいに上手に模写できないなぁ」

自分に出来ない事がある事にようやく気付き始める小学3年生。

残念ながら「私かわいい」は「あのコもあのコも私もみんなかわいい!」に進化しただけで、

あと1年ほど無敵感引きずってました、お恥ずかしい。笑








こんなに広々していて、人も穏やかで、そんな中だったからこんな呑気な性格でもやっていけたんだろうな。

その後都心部に一旦引っ越した時は、周りのおマセ感についていけなくてすごくつまらなかった。

流行だとか、昨日のテレビの内容とか、タレントさん誰がカッコいいとか、

そんな事より校庭でドロケイやりたい!みたいな。

その後すぐアメリカに渡ってしまったから全然友達も作らなかったけど。



アメリカではついに「私かわいい」が崩れ去りました。笑

友達たちと写真を撮るとね、そりゃあ当たり前なんだけど私だけめちゃくちゃ肌が黄色くて。

天使みたいな白肌に青い目とか、日本人じゃ到底なれない容姿のコもいるし、

それよりみんな自信たっぷりで、いかにカッコよくてセクシーな大人に早くなるか!ってワクワクしていて、

英語の壁の前でへこたれていた私にはみんなが眩しくて綺麗でとっても素敵に見えたんだ。

そこからの私は、早く英語をマスターして、私だって胸を張ってカッコいい自分になりたいと思った。








英語が話せるようになった、みんなと意見を交換したら「とてもいいね!」と認めてもらえた、

そうやって今度は、根拠のない自信ではなくて、一つ一つ自分で身につけた自信を持てるようになった。

その後帰国したら今度は暫く日本語が酷かったりもしたけど、笑

出来ることを自分で増やすこと、それがこんなに楽しくて、武器にもなるんだって、

遅かったけど気付いた。



そこから一つ一つ自信の積み重ねをしながら生きてきて、

大切なことがスケジュールに埋もれて見えなくなってしまいそうな時は、

一ミリでも自分を誇れそうな「新しい自分」を探し続けた。

どんどん人は臆病になっていくものだけれど、

むしろ益々チャレンジャーになるべきだと、大胆に大げさにやっちゃうべきだと、

故郷の地を踏みながら思ったよ。






ということでこれからちょっと…大胆にやってきます。

せっかくなんだから、楽しもうと思って!!

行ってきます!