4月ももう後半。どんどんあたたかくなっていく季節を感じると、

時間が過ぎるのが早すぎる!と気持ちばかり焦るときも。

そんな時は敢えて徒歩で、急がないでのんびり、

隣の街まで歩いてみるだけでなんだかリセットされた気持ちになる。

そんな日々です。






さてさて先日のワンマンライブで配布したCD、

『POWER OF "ONE"』。

もう半月ほど経ったし、みんなしっかり聴き込んでくれているかな?

しっかり熟成させた所で、楽曲解説や制作秘話なんかを

お伝えしたいなと思います!

残念ながらライブに参加出来なかった、、って人もいると思うので、

曲を聴くまでは解説を読みたくない!って人は(私もそのタイプ)、

以下ネタバレ含みますので要注意!!!






それではいきます。






『POWER OF "ONE』



この曲がみんなの前に登場したのはそう、今年のイグの日、

2018/1/9のワンマンライブ。

そしてこの曲の母胎となった想いが生まれたのは、

去年のマンスリーワンマンライブ「19th challenge」。

特に8月の、まさに「POWER OF "ONE"」というサブタイトルを冠したあの日のライブ。

そして曲として形にする時には、今まで私達が通った道を全て思い出しながら作っていったんだ。



だから他にも『selection』とか『REMEMBER ME』とか、

『I'm Still Not Dead』とか、

音源化していない曲は沢山あるけど、今ここでみんなに届けたい、exist†traceの意志、

そう思ったらこの曲以外に選択肢はなかったんだよね。






そしてサウンド。

この曲はタイトルの通り、一人一人の個性が際立つ曲にしたいっていうテーマがあったんだけど、

やれギターソロだ、やれドラムの派手なフィルから入るだ、

そういう個人戦なアレンジはちょっと今回違うなぁと感じていて、

exist†traceらしさでもある曲の雰囲気を大切にしたアレンジの中で、

個々が主張するポイント、ぐっと引いて引き立て役に徹する瞬間、

そんなメリハリを効かせた曲構成にしてみました。



個人的にはイントロや2コーラス目のAメロのベースラインが気に入ってます。

デモの段階で猶人にこんなのがいいって作ったものを聴いてもらって、

その上で猶人がぐいぐいアレンジしていってくれたよ。



ドラムは最後のサビの後半、リズムが半分になって歌がエモーショナルになって…

そんなドラマティックな展開をがんがん引っ張っていくフィルがいいよねぇ。

Mallyが熱っぽく叩いてる姿が想像できるね!



ギター隊で特に面白いのはやっぱり間奏かなぁ。

ギターソロじゃないんだけど、二人で違うメロディを弾いていて、

なんだか不思議な世界。

私が二分のディレイをかけたフレーズ、乙魅サマはロングトーンのテーマです。

歌詞の流れも含め、ここでの場面展開は重要事項なので、想いを馳せながらもう一度聴いてみて欲しいな。

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↑私のマーシャルJVMの上に乗ってる、手前のクリーンブースターは私の。その奥がサウンドプロデューサー成田先生の新兵器「ねこまみれ」(miko命名)。

下にある青いのはエンジニア山下先生のFULL-DRIVE2。光ってるチューナーは猶人のPITCH BLACK。これは私もお揃いです。

ギターRecはいつもみんなであれこれ持ち寄って楽器だらけの楽しい時間。



そして歌。最初からこの曲はジョウのポテンシャルを解ってて作ってるので、

カッコいいのは当たり前。笑

その中での細かい表情をつけていくのが今回のジョウの課題でした。

でもやっぱりライブでやっている曲のレコーディングは、

私がデモ段階で想像していたものをジョウは大きく越えてくるんだよね。

でね、じゃあそれって具体的になんでだろうって考えていたんだけど、

私の中での答えは、ライブ中のジョウとオーディエンスであるみんなだけの、

やりとり、心の通じ合い、歌での会話…つまり私や他のメンバーにはわからない、

ジョウだけの『POWER OF "ONE"』がそこにはあるんだなって。

楽器も勿論それぞれに世界があるけど、やっぱり歌って言葉があって、

歌詞自体は私が書いているけど、一度ステージに連れて行ってしまえば、

その言葉はジョウのものだから、私の知らない物語の続きが生まれていくんだ。

ジョウにきいたわけじゃないけど、きっとそうだ。うん。笑






だからつまり、みんなも間接的にレコーディングに参加してるってことだね。

歌詞もね、この曲はやっぱりバンドと密接に繋がっていて、

だからこそ目の前にいる大切な人、みんなに、

一人じゃないよ、って伝えたい。

「キミがいること キミが強く思う事 必ず繋がるんだ」

って歌詞があるけど、別に何もしないでただ全てを肯定したいっていうわけじゃない。

居るという選択、思うという選択、あまりに小さい無力な選択と思うかもしれないけど、

キミが選んでキミがそうして重ねて来た時間は、絶対に大きな力になっているんだ。

私達にとってはみんなが、ライブに来て、CDを聴いて、明日も頑張ろうって思う、

その一つ一つが積み重なって、本当に大きなパワーとしていつも受け取っているよ。



世界は私達に平等であれと言ったり、トップを目指せと言ったり、矛盾してるよね。

そんな中で正しい尺度でキミを見つめられるのは、周りにいる大切な人たちと、キミ自身だけだから、

自分なんてって思わず、自分の小さな力を信じて、最大限に使って生きてやればいい。






そんな暑苦しい曲、更なる音源化もしたいし、

その前にやっぱりライブで更に届けていきたいところだよね。

次は爆音箱、渋谷CYCLONEを制圧。みんなのPOWERを貸してちょうだいね。

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