10月26日(月)『傲慢と善良』、アルルカン

辻村深月『傲慢と善良』、数日かけて読むつもりだったけど続きが気になってしまって1日で読んだ。

婚活を通じて出会って婚約したカップルの女性が失踪して、男がその足取りを辿って周辺の人の話を聞いていくという構成なんだけど、周辺の人物が1人ずつ出てきて女性の置かれていた状況が徐々に明らかになっていく構成がとにかく後を引くことに加えて、婚活事情とそれに参加する人の自意識を冷徹ともいえるくらいにえぐり出していておそろしい…アラサー未婚(そして自分で自分に対してつけている値段が低くない)としては身につまされまくって疲れた…

 

夜はアルルカンの渋公。隣にいた人がメンバーが出てきただけで感極まって泣いているような熱いバンギャだったので勝手にこっちも盛り上がった。2曲目「Eclipse」のいつもの煽りでじ~んと来た。序盤になぜかやたらバラードばかり続いたのでそこはダレたけど、サーカスを背景にお立ち台に乗って着飾った男たちが演奏するのを見ていると充たされた気持ちになった。

新しいアルバムの曲は1曲もやらなかったlynch.とは違ってアルバムの曲をほとんどやっていて、「向日葵」と「とどめを刺して」を聴けたのは嬉しかった。ラスト「puzzle」のギターソロのハモリで感涙…奈緒の安定感はすごい。マジックのくだりとか明らかにダレてるところもあったけど、積極的に試行錯誤する姿勢が顕著なのでそこから何か大当たりを引いてくれないかな~と思っている。

 

10月27日(火)クロスノエシスワンマンの詳細決定、干し芋

ラジオで干し芋特集を聴いたので、さっそく成城石井で干し芋を買った。

夜は今月末で秋のコースが終了なのでエリックサウスマサラダイナーでモダンインディアンコースを食べに行った。

人を誘ったり予定を合わせるのがそもそも面倒な上にこのご時世なので、一人でもコースを注文させてくれるのは嬉しい(もっと他の店もやってほしい)。今回も大満足だった。

近くのテーブルの男女がカップルではなく共通の友人もいるようで、でもマッチングアプリがどうのという話もしているので関係が謎だな~などとぼんやり聞こえてくる会話が耳に入っていたんだけど、「ストライクウィッチーズのアイコンの…最近ブロックされた‥●●●●(※本名っぽい)!」「彼はオタクとして真面目なので…」という会話で俄然気になってしまった。

 

帰宅したらクロスノエシスのワンマンの日と会場の告知があった。

nuanceやlynch.を観てやっぱりどうしてもワンマンでないと感じられないもの・到達できないものがあるな~と思っていたので、本当に楽しみ。ヌュのあれを見せられた後なので勝手に不安になっている部分もあるけど、これまでもことごとく期待してたものの一つ上のものを見せてくれてきたので信頼してる。

 

10月28日(水)

六本木の新国立美術館でやっている「マンガ都市TOKYO」の会期がそろそろ終わるそうなので見に行った。

概要を聞いただけだと「ここ見たことある!」「この作品懐かしいな」でなんか得した気分にする、という安易な企画のように思えてしまって行く気はなかったんだけど、TBSラジオ後援だからかアトロクで結構宣伝していたので…大きく3つに分かれているうちの1つ目の、フィクションの中で東京が破壊されるシーンに着目した「東京の破壊と復興」が面白かった。昼休みに職場からチャリで行ったのであんまり長居できなかったけど、ゆとりをもってゆっくり巡りたかった。

夜に更新されたAMEBAさんのブログに図書館のことが書かれていて、物件選びの際に図書館が向かいにあることも大きな考慮要素にした身(実際超便利)としては大興奮した。

 

10月29日(木)クロスノエシス@恵比寿Creato(ペイリンズ主催)

夜に予定がある日に限って忙しいもので、この日も昼に来た仕事が短納期だったので18時過ぎまで仕事をしてからすぐ恵比寿に向かった。クソ番だと思っていたけど2列目に入れた。

ライブはクロスノエシスが先攻、特に言うことなし…文句なし、気になるところもあまりない。もう外すことはなくて常に85点以上(だけど100点満点中の5億点とかにはならない)という感じ。狭いライブハウスの対バンイベントではこれ以上の満足感を得られるのか分からない(それこそlynch.だって狭めのライブハウスの対バンイベントだとこういう感じで普通に満足してた気がする)。この環境で見せられるものの中ではできうる限りのものを見せてもらっていると思うし、平日の夜にこういうライブが観れるのは十分恵まれている…でももうちょっと突き抜けた感じにもなれるんじゃないか(なってほしい)とも思う。

 

ペイリンズは仕事の修正をしないといけなかったので見れず。しかしフロアの外で作業しながらでも十分な音量で音が漏れていたので曲は聞けた。前回見たときの“1曲パッと聴くといいけど大体どれも同じ”という雑な感想よりは進歩したけど、やっぱり昔TBSで土曜の6時とかにやってたアニメ(SONYがスポンサーのやつ)の主題歌になるようなロックバンドの曲という感じ(DOESとかそういう、ロキノンに載るとしてもちょっと下に見られてる感じのバンドというか…)。適当な印象でネガティブなこと言ってもいけないと思って今Sportifyで上から順に再生してみたけど、本当に全部同じような印象だったのでちょっと面白かった。代入する数字は多少違うけど公式が全部同じという感じ…音源だとボカロ感も強い。たぶんプロデューサーのやりたい音楽の方向性はちゃんと出ていて、それが俺にはピンと来ないんだと思う。

 

特典会でもしかしてハロウィン感出してきたらどうしよう…と思ってハンギョドン衣類を念のため持ってきたけれど、もちろん余計な荷物だった(用意してるときは真顔)。AMEBAさんがライブのなかった数日の間にゴールデンカムイを全巻読んでいた上に人気投票の結果やら担当編集の話まで調べていたので完全に追い抜かれていた。異様な情熱で好きなものにのめりこめる人が好きなので好きが深まってしまった…ゴールデンカムイで深まる愛…RISAさんと話したときに「バンギャだと思われがち」と言われて確かにそうだけどそう感じる理由は説明できない…ヴァイブスとしか言えないと思った。

帰りに仲のいいオタク達が「人類みな麺類」に行くというのでとても行きたかったけど仕事が気になっていたので帰宅。人気店に並ばずに入れる機会をみすみす捨ててしまったことを後悔…

 

10月30日(金)クレイジーケンバンド@武道館

昼にゼロワンカレーを食べに行った。ぶりのカレーを食べたくて…

夜はCKBの武道館を観に行った。

ライブのMCで次のライブの告知をするのってあんまり意味ないだろ(興味を持ったなら簡単に調べられるし、興味がなければ伝えても意味がないので)と思っていたけど、ヌュのライブにゲストで出た小野瀬雅生さんのMCでこの武道館公演の存在を知ったので(そしてヌュ公式のRTで思い出した)、時と場合によっては重要なんだな…アウェイでこそ告知は大事なのかもしれない。

バイト先の先輩の影響でよく聴いていたのは10年以上前だし、当日に最新作を何度か聞いた程度で楽しめるのか…と不安もあったけど(チケット代も高い)、いざライブが始まるとほとんど知ってる曲だったし、知らない曲でもイイ曲・イイ演奏なので楽しかった。客層が完全にシニアで、一番後ろの席だったので後ろから見て頭頂部の肌色や白が多く見えた。そして手拍子多め…ちなみに矢沢のライブも基本的には全編手拍子らしい。年長者の世代と話が合う気がしない(男尊女卑や家父長制、権威主義を当然視するような感覚が根強く残っている印象があるため)と普段から思っているけど、こういう場に来るようなシニアもいると思うと分かり合える可能性もあるように思える。ギリギリに買ったため2階席のド上というキングオブクソ席だったので双眼鏡を買って行って正解だった。

個人的なハイライトは「タイガー&ドラゴン」からの「ヨコスカ慕情」、「香港グランプリ」「あるレーサーの死」、ラストの「ガールフレンド」だったな。特に「ヨコスカ慕情」は今回行くことにした決め手のようなところもあったので、やってくれて嬉しかった。

 

10月31日(土)クロスノエシス@日本橋三井ホール

結構寝てしまった。最近早起きをしたくてもできない。

ワコマリアとNIKEの整理券抽選があったので10時前から阪急に並ぶ。普段の新作リリースの感覚でいたら外周を半分以上周るくらいの人がいてドン引きした。クジ運ないのでとっとと外れを引いて帰るか、と思ったら15番という微妙な番号が当たったので残ることに。一瞬期待したものの、2種類のうち自分の欲しい型とサイズは3番位で早々に売り切れ、自分のときにはお目当てじゃない型しか残っていなかったけど、せっかくだし買うか…と思って買ったら後に窪塚着モデルだったことが分かった。呼ばれているな…窪塚に…あと前から目をつけていた服を買った。

 

夜は日本橋三井ホールでLeading Halloween。何度か行ったことのあるコレド室町の上にこんなところがあるとは知らなかった。

クロスノエシスはホールの着席ライブであることを意識したようなセトリで、in the Darkから始まってpreviouslyもやりつつVENOMをやらなかった(個人的には毎回やってほしいので残念)。照明がとてもいい感じだった。最近は告知が長いんだけどこの時間を削ってVENOMやってくれと思ってしまう。

 

そして楽しみにしていたハロウィン仕様の特典会。真ん中分けで出てきたAMEBAさんを見て引っかかるところがあり、1曲目「in the Dark」の2番Aメロ辺りで「まさか、NANAでは…」とハッとしたんですが、本当に革ジャン着て出てきたときには笑ってしまった。前回の特典会で「8月位から決めていた」と言っていたところ、何か月か前にNANAみたいなワンレンにしたいと思うけど~みたいな話をしていた覚えがあることからワンレン風の髪型で出てきた時点でこれは本当にNANAの可能性が結構あるな、と思っていたんですが、的中するとテンション上がる。しかし去年は会場に行く前からナースと決め打ちして重症患者のコスプレをしていったので、今回は気づくのが遅かった…革ジャン着て行けばよかった。革ジャンもヴィヴィアンもふらめさんから借りたというのがいかにもなエピソードで笑った。

自分の仮装は2週間前位に「今年はマスクしなきゃいけないからいっそのこと着ぐるみかな~」と適当に検索していたときに見つけたんですが、荷物がかさばることを除いては準備も着るだけで楽だし、何よりマイメロになることでテンションが上がるのでよかった。

 

11月1日(日)クロスノエシス、ヌュ@新木場

朝から色々と用事があり、バタバタしながら新木場へ。

入場に手間取ると困るので早めに着いたため、サンダルテレフォンから観た。結構いいけど決め手に欠ける…と思いながら見ていたけど、最後にやった曲(音源の表題曲らしい)がすごくよかった。

その後のヌュは「雨粒」から始まって「sekisyo」「ai-oi」「ミライサーカス」と個人的には最高のセトリかつ音もパフォーマンスも圧巻だった。フロアも端の方は空いていたのでのびのび動けて楽しかった。アイドルのライブを動いて見る楽しみを久しぶりに思い出した。

2020年に買ったCDの中でダントツにジャケットがダサいCD

 

特典会を待っているときにリングワンデルングが野外でやっていたので聴いていたら、まあ確かにいいと思った。tip Toe.のオタクが流入していると聞き、「いいとは思うけど個人的にはピンとこない(一言でいうときれいめ過ぎる)」という自分の感覚の点でも正にティップに対して抱くのと同じだな~と大いに納得した。衣装も制服っぽく、黒髪で素朴で垢抜けなさそうに見せているところも正にティップのオタクが好きそう(そして個人的には最もピンと来ないところ)。

 

ヌュの特典会の列に並んでいたら、虹コンじゃないグループが「戦場の聖バレンタイン」(虹コンで一番好きな曲)をやっていて、季節感もやっているグループも違うし一体何なんだ…と思った。虹のなんとかっていう虹コンの妹分っぽい名前のグループではなく、その後のグループだからたぶん無関係と思われる

 

新木場に長時間いるような気力も体力もないし、用事もあるので往復1時間以上かかるけどいったん家に帰った。

INUWASI~代代代辺りは観ようかな…と思っていたけど用事が早く終わらなかったし急ぐほどのモチベーションもなかったので、結局クロスノエシスの出番ちょい前に着くように行った。中途半端に真ん中の方で観るよりは後ろでのびのび観る方が楽しいと思ったので一番後ろの方でヌュのPの後ろ姿を視界に入れながら観た。

 

セトリは野外を意識した感じで満足だったけど、後ろから見ているとフロアが盛り上がってる感がないな…と思った。まあ今朝のヌュも似たようなもんだったし、こういうイベントのときに分かりやすく盛り上がるのって「定式化された盛り上がり方(サビマサイとかツーステとか)を簡単に当てはめられることが一聴して分かるもの」という印象があって、それはそれでその場限りで安っぽく消費されている感じがするんだけど、a)フロアがもう少し熱くなるか、もしくはb)身動きもできないくらいにステージ上からの圧が強くなるかしたらこういう対バンイベントももっと楽しくなるんだろうなと思った(おそらくa)よりはb)の方が可能性はありそう)。

最初に見てたのがベルハーのフロアでそれが雛鳥のように刷り込まれてるから自分の感覚が異常なんだろうしああはならなくていいけど、やっぱりlynch.やMUCCのライブはフロアの盛り上がりにつられてテンション上がるようなところもあるからな…

せっかく周りを気にしなくていいくらい後ろにいたのでAMEBAさんパートで推しジャンをしていたら早速足に来た。痛み止めを飲んで推しジャンしていたオタクの話が頭をよぎった(他に「公園で推しジャンの練習をしていたオタクの話」などもある)。ちょうど最後の曲が「MY LAST DANCE」だったので、ラスサビだけマイメロヘッドをつけて観た。

マイメロヘッドを減価償却すべく特典会でも活用した。

マイメロになりきって声を出さないで動きだけで会話(?)するのは今の特典会スタイルにも沿っていていいかもしれない(30代男性の弁)…「振りコピが昨日よりうまくなっている」と言われたけど、こういうのは出オチだから最初に100%を出せないといけない(アスリートのような面で)。次回からはちゃんと練習してから臨まなければ。