早気とは
こんにちは。
今日は早気について書いてみたいと思います。
弓道の経験者であれば必ず知っている言葉での一つですね。ご存じない方のために簡単に説明すると、弓を引いた状態を十分長く保てないことを指します。なんだ、そんなことか、と思われるかもしれませんが、この状態になると直すのに非常に苦労します。
色々な早気
早気にもいろいろありますよね。頬付けがついた瞬間に離れる人、会が一秒くらいの人。あるいは会が2秒くらいで、早気気味だね、と言われる状態もあります。私が弓道部で見た非常に重症の人は、目通り過ぎたあたりでそれより下におろせず離れてしまう人がいました。
早気の不思議
いろんな人がいますが、不思議なことに、この早気の人達も巻き藁では大概会を持つことができます。上に書いた、目通りあたりで放す人も、巻き藁では口割れ付近まで引いて、しっかり会がありました。
つまり、会を持てないのは体力的な問題ではないということです。
また、早気になる人の一部には的中率の高い人が早気になってしまうケースもよく見かけます。「ここで放せば中る」というコツをつかんでしまうと早気になる危険性が出てくるのかもしれません。
心理的な問題
いずれにせよ、早気の大部分は心理的な問題です。的を見ないようにすると会を持てる、というのはその証拠かなと思います。ただ、この心理的な問題というのは非常に厄介です。稽古をすればそのうち直るというものではなさそうです。早気の「治療」が難しいのは心理的な原因というか、早気の心理的な状況がはっきりしないからだと思います。
ちなみにわたしは...
またいつも通り偉そうなことを書いてしまいましたが、私は早気になったことがありません。ですからその苦しみや、直し方などはわかりません。会が少し短くなったことはあります。5,6秒から2,3秒くらいになったと思います。でもすぐに注意されて元に戻りましたから、早気のうちには入らないかもしれないです。
それでも、会を持つ、というのはそれなりに苦しいので、会が短くなってきたら自分自身に、「会で伸び合えば的中する。」というふうに暗示をかけることにしています。そうするだけでだいぶ会が長くなります。また、
会で伸び合いのない射は意味がない。
会の伸び合いの結果が的中。
とか、いろんな暗示をかけることにしています。
たくさん書きましたが、やっぱり会が長いのってきついですよね。