体配 最初はかなり苦労します

こんにちは。

弓道をはじめとして武道の稽古をされている方なら礼儀作法の大切さはいまさら言うまでもありません。他の武道のことはよくわからないのですが、弓道は覚えることが多い方なのではないかと思います。(間違っていたらすみません)

基本動作に加えて、細かい道具の扱いが定められていますし、弓道場内への入退場や矢番えのタイミングなど覚えることが多いです。

全日本選手権などを見ると、当然のことながら流れるような動きでよどみなく、かつ一糸乱れぬ一体化した動きを、まるで普段から一緒に練習しているかの如くこなす様は見ているだけでちょっと感動ものです。

 

 

  私は苦手でした

私は学生の頃体配が苦手でした。いや、今でも苦手です。いざ弓道場の中に入ると的に中てることで頭がいっぱいになってしまいます。無意識のうちにできるようになってしまえばいいのですが、「そんなことにかまってられない」と思っていました。それに、先輩から体配を注意されると、余計に嫌いになってしまったのも事実です。普段からきちっとやる習慣を身に着ければ大したことはないのですけど。

 

 

  ある日考え方を変えた

スポーツ観戦が好きなので、大学を卒業してだいぶたってからプロ野球選手のイチローをよく見ていました。日本のプロ野球時代、メジャーリーグ時代。メジャーリーグでは数球団を渡り歩いていました。プロ野球に興味のない方でもわかると思うのですが、イチロー選手はベンチを出てから、バッターボックスに入るまで、バッターボックスの中、毎回ルーチンが決まっていてどんな状況でも同じ動作をしていたのは有名です。あの動作の中で、集中力を高めていき、肉体的にも準備を整えていたわけです。ある日、ふと思いました。あれは、イチローが自分で作った野球の「体配」なんだなと。逆に弓道の体配は時間をかけて作られた、「ルーチン」ともいえます。イチローは自分作ったわけですが、我々は何百年、いや千年以上もの時間をかけて作られ、洗練されてたものがすでにあるわけです。これを利用しない手はありません。

 

 

  というわけで、また苦労しています

ということで、きちんと体配を身に着けなおそうと、初心者と一緒に体配だけ指導していただいています。昇段審査をもしうけることがあればその時に楽もできます。

みなさんは、体配好きですか?