犬を噛ませて立つは、負の未来への確定フラグ | execute/Allez URAWA

犬を噛ませて立つは、負の未来への確定フラグ

雨が降るかもしれず、行くの止めようかなと思いつつ、連れに先読みされ「今さらキャンセルはなし」と釘を打たれ、出かけたキリンカップ。

直輝、都築の不出場が確定していたため、残りかすのテンションしかありませんでしたが、それでも相手は、北京五輪4位という結果を残し、新しい世代の波を感じさせるベルギー。

彼らの堅い守備からのフィジカルを活かした速攻に日本が対応しきれるのか? そんな点を観たいなと、せっかくカテ1で観るんだし、迫力のあるプレーを観たいなと、淡い期待を抱いていました。

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が、しかし。


中1日というアホみたいなスケジュールを強いられたベルギーは、なんと10人がチリ戦の先発メンバー。

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もうこの時点でまともな試合になぞなるわけもなく、案の定“動けないベルギーに襲いかかる日本”という、ほとんどやらせのような試合展開に、開始10分で飽きが来ました。

ベルギーベンチの近くで観ていましたが、長友と憲剛の得点が決まって以降、暫定監督のベルコーテルンは「もう好きにしろ」とさじを投げたのか、指示出しすらせずベンチで沈黙。

おまけに日本も日本で前半30分と経たず集中力を切らして、Pass & Go のGoをしなかったり、相手ボールに詰めていかなかったりと、散漫なプレーのオンパレードでした。

これが本当にFIFA公認の国際大会なのか、と疑いたくなるようなダレたプレーを見せられ、南の空へ飛んで行くしらけ鳥を目で追う始末。前半終了後、連れに感想を聞かれ、返した言葉は「これで6000円はボッタクリ」。



後半は少し改善されたようにも見受けられましたが、交代した選手たちの動きがバラバラで、全体的には前半よりもスピード、パス回しともに劣化していました。

チリ戦で車輪のついたプチ移動可能固定式砲台は、ただの固定式砲台へ逆戻りし、長谷部・遠藤が積極的に前線へ絡んでいたのに対し、橋本・阿部は攻めを前線に任せっきり。

それでも、ベルギーDF陣の散漫なサイドケアと弱い裏スペースをついて追加点を得ますが、試合の経過とともに酷くなる一方のベルギーは、もはやJ2以下レベルのチームのようにすら見えました。

そんな中での得点に価値があるわけもなく、ベルギーファンゾーンから発生したウェーブに、試合そっちのけでゴール裏まで加わる光景を見るに至って「ゴメン。俺もう無理。帰る」と席を立ちました。



慌てた連れに押し留められ、コンコースで試合終了を迎えましたが(連れは最後まで観ていました)、一様に明るい表情で帰路につく観戦者たちを目にして、「あぁ、またか。また代理店が色気を出してきたか」と思いました。

W杯最終予選最大の山場に向けてお祭りムードを作りだし、“飲めや歌えや浮かれろや”という過去のロードマップを忠実に再現している日本フットボール界。

目の前の利益のみを追求するために、ベルギーという噛ませ犬を用意して得られたものは、W杯本番で失意のどん底に突き落とされるという、負の未来へのフラグだけのように思います。