2009シーズン第7節 vs.ジェフ千葉【TV観戦】 | execute/Allez URAWA

2009シーズン第7節 vs.ジェフ千葉【TV観戦】

ジェフ千葉0-1(前半0-0)浦和レッズ

得点者:58分・エジミウソン
入場者数:15,428人

---原口--エジ---
直輝-------ポンテ
---啓太--阿部---
細貝-闘莉王-坪井-暢久
-----都築-----

76分:原口→エスクデロ
86分:ポンテ→高原
89分:直輝→堀之内


深井----巻----谷澤
--アレッ---工藤--
-----下村-----
青木-ボスナ-坂本-和田
-----岡本-----

71分:深井→新居
79分:谷澤→ミシェウ


合宿離脱の原口、怪我明けの直輝ともに先発。リザーブには、林に代わって今季初となる峻希が入りました。


なんだかループ映像を見ているような気が少ししたこの試合。

浦和は千葉の中盤守備にてこずり、ボールを回せず、ビルドアップもできず、たまに攻め込むも苦し紛れのエリア外シュートを撃つのが精一杯。


千葉の中盤は敵ながら素晴らしかったですね(前半だけ)。レッズレディースvs.湯郷Belle戦 にも少し書いたような、浦和選手への追い込み方がきちんとできていて、かつ、アンカー役の下村がきっちり潰してカウンターへとつなげていました。

また、チェックをかいくぐられたら、アレックス、工藤、下村がCHとして並び、バイタルのスペースを消し、浦和のチャンスを早摘してました。


相手があるものですから潰されるのは仕方ありません。そこでパスコースを増やす動きを周りがして、相手を消耗させようとするなり、相手ボールになったときに、高い位置からプレッシングしてボールを奪うようにするなり、試合の中で対応していければ、もっと試合をコントロールできるのでは? と思います。

たまらず闘莉王がロングフィードを試みますが、雨の影響か、いつもより精度が悪く、これも簡単に千葉ボールになってしまいます。


し・か・し。千葉は、せっかく奪ったボールを「戦術は巻」と言わんばかりに、ひたすら巻めがけて放り込みます。きっと遅攻での組み立てができない(チームとしてそのレベルに達していない)んでしょうね。

千葉の作戦は、巻が争ったこぼれ球を深井と谷澤が拾って攻めようというもの。競り合いのこぼれ球を狙う際は、一人より二人の方が単純に拾える可能性が高くなるわけですが、深井、谷澤ともに巻との距離感がメタメタで巻孤立気味。


ただし、これも単に相手の技術が低くてそうなっているのではなく、エジがしっかりとプレーを遅らせる、あるいは少しでもプレッシャーをかけて精度を狂わせようとする守備が活き、浦和全体の守備力の高さにつながったためと思います。

前半は両CBに封じられていた観のあるエジですが、FWがチームに貢献できることは攻めだけじゃないことを如実に体現してくれていますね。今のエジはFWとしてかなり高いレベルにいるように感じました。


だもので、ピンチは皆無(1本、細貝の退却ミスで、工藤がどフリーでエリア内に侵入してきたのがあったか)。そのかわり、チャンスも皆無。前半終わってのシュート数が1:4(千葉:浦和)という、なんともショボショボな内容で前半を終えます。



後半に入ると、千葉の守備が遅くなりだします。まぁ前半の動きを1試合続けられたらキン肉マン以上の超人だと思います。前半、面白いように奪えていた中盤のチェックでボールを奪えなくなり、浦和の前線が前を向けるようになると、徐々にラインが下がりだします。

後半開始早々に、エジが楔となったボールにポンテと原口が3CHを越えてチャンスを作り出しますが、ラストパスを受けた原口が粘りすぎて体勢を崩しシュートは撃てず。千葉の中盤をスムーズに越えられただけにもったいなかったです。


中盤で奪えなくなった千葉は、アンカー役の下村がフォアリベロの役目を果たして中央のスペースはなんとか潰すのですが、浦和は厚い中央を避けてサイドを崩しにかかります。

58分、啓太から左サイドに張る原口へパスが渡り、原口がそのまま中に切れ込みます。そこでタイミングばっちりに直輝がサイドのスペースへオーバーラップ。その直輝へ、攻撃参加していた阿部が
楔となってボールをはたき、直輝がセンタリング。ファーサイドでエジミウソンがフリーになって先制ゴール。この試合初めて、きれいに、意図通りに、完全に崩せたシーンでした。

あれがフィンケ監督の目指す理想型の一つなのでしょうね。試合後のインタビューで、5試合連続の1-0スコアを問われて「あの得点はとてもキレイな形でしたから、2得点分の価値があったんじゃないでしょうか?」と冗談をいうほどのものでした。


その後、千葉はフィードや逆サイドへのロングパスの精度が一向に上向くことはなく、浦和も浦和でお付き合いしてしまって、優勢ではあるものの、ラストパスやラストパスにいく1本前のパスに精度を欠き、接戦なんだかワンサイドなんだか、よくわからない試合展開になっていきます。

ただ一人、よく動いてオーバーラップを重ね、原口へのヒールパスなど視野の広さを見せつけた直輝が輝きを放っていました。

その直輝が、70分にクリアボールをキープしてスローインを獲得し、戻りの遅い千葉DFの間隙を縫って自ら素早くポンテへ投げ込みカウンターへ。

ポンテがドリブルでペナルティエリア内に侵入しますが、一瞬空いた中のエジを使わず、角度のないところから自らシュートして外してしまいます(この辺から「また1-0か?」が頭をよぎり始めました)。


千葉もその少し後に、谷澤のドリブルからセンタリングを上げ、あわやなシーンを作ります(といってもDFとFWの枚数が同数で、もしかしたらシュートまでいけるかもね、程度です)。あのシーン、暢久は、啓太のフォローが見えていたはずなのに、なぜ縦を切らなかったんでしょうね?


76分には原口に代わってセルが投入されます。が、またも「セル病」発症。後半疲れているところで周りのフォローが少ないからなのかなぁ。ボールを受けてのファーストチョイスがドリブル。で、あっさり囲まれボールロスト。千葉は完全にセルを狙ってましたね。それが持ち味なのはわかるのですが……。


セルの投入で、ゲームを落ち着かせるどころか千葉ペースに傾けさせてしまいますが、そこはやっぱり千葉。精度の悪さは最後まで変わらず、結局、都築を慌てさせるシーンはありませんでした。

ただし、相手が鹿島やG大阪、新潟だったら致命傷になっていたかもしれません。それくらい千葉の拙攻に助けられたようにも感じました。


そういえば、終了間際、アレックスからのパスに巻が追いつけないシーンがありましたが、あれは巻の走り込み方がまずいように思います。ドイツW杯で、外国人相手にも当たり負けしない巻を見て、足下を鍛えればルカ・トーニのような感じになれるかな? と期待を抱かせていたのですが、完全に伸び悩んでしまっている印象ですね。


最後は、86分にポンテ→高原、90分に直輝→堀之内と、時間つぶしの交代含めて、きっちりキープし続け試合終了。


千葉の中盤に苦しめられ、チャンスも少なく、またも1-0というスコアは妥当なものだと思います。とはいえ、連続無失点は大きな自信になると思いますし、なにより、公式戦5試合封殺は球団新記録のようで、確かな手応えが数字にも反映されているように思います。


一方の千葉は……試合開始前のチーム紹介で「千葉は前節で初勝利を挙げ、降格ラインからは脱出しました」と言った実況に爆笑してしまいました。まだ7節目なのに……(苦笑

でも、それがジェフの現実ですね。この試合一つとってもそう感じました。親会社に頼み込んで選手を獲得してもらわないと、今季も降格争いに巻き込まれることは、ほぼ間違いないように思います。