「ホフステードの6次元モデル」 って聞いたことありますか?
異文化コミュニケーションの現場に長くいたにもかかわらず、恥ずかしながら昨年初めてその名を知った「ホフステードの6次元モデル」。
これまでの25年以上に及ぶ異文化経験を通じて、「え?」「どうしてその反応?」「なんか私、悪いことした?」などとモヤモヤ違和感を感じる場面が結構ありました。
長年の謎がとけそうな予感がして、意気揚々とホフステード他著の『多文化世界(第3版)』をAmazonで取り寄せたのが昨年秋(・・・が、分厚くて途中で挫折。)
そういえば、先日、勝間和代さんのメルマガを読んでいたら「ホフステッドの…」と普通に出てきていましたので、知識人の間では常識なの?とドキッとしました。
本を読み切る根性はないけれど、ちょっぴり楽して学びを深めたいとの気持ちがつのり、先日、ホフステード・インサイツ・ジャパンが行った2時間のオープンセミナーに出席し、基礎の基礎を学んできました。(←超おススメ)
まずは、ホフステードさんについてですが、
オランダ人の学者ヘールト・ホフステード博士は「文化とマネジメントの父」として知られ(知らなかった…)、国別の文化的価値観(文化の違い)を世界で初めて数値化(相対的に)した方だそう。
ちなみに、2008年にはウォールストリート・ジャーナルで「最も影響力あるビジネス思想家20人」の一人にも選ばれています。
1967年から116,000人のIBM社員を対象に、72か国20言語で国別価値観を調査したところから始まったホフステード氏の研究。その後、追調査などを続け今日まで進化を続け、現在は、6つの次元で文化的価値観の違いが説明できるのだとか。
その6つの次元とは、
1) 権力格差
2) 集団主義/個人主義
3) 女性性/男性性
4) 不確実性の回避
5) 短期志向/長期志向
6) 人生の楽しみ方

この6つの切り口で分類すると、ほぼすべての国がグループ化されるそうなのですが、なんと、唯一、どのこグループにも属さない(属せない)国がありました。
それは、なんと…
そうです! われらが「日本」です!
ちなみに、日本の価値観をスコア化すると、
1) 権力格差 ⇒ 54(76か国中49位、真ん中くらい)
2) 集団主義/個人主義 ⇒ 46(76か国中35位、相対的にみるとそれほど集団主義でない。意外)
3) 女性性/男性性 ⇒ 95(76か国中2位、男性性が極めて高い。ちなみに、1位はスロバキア)
4) 不確実性の回避 ⇒ 92(76か国中11位、予想通りとても高く、イノベーティブとは対極的)
5) 短期志向/長期志向 ⇒ 87(93か国中3位、日本より上は1位韓国、2位台湾
で、4位は中国。これも予想通りですが、ここまで高いとは衝撃だ)
6) 人生の楽しみ方(放縦か抑制的か) ⇒ 42(93か国中49位、真ん中くらい)
この大規模かつ長期間に及ぶ客観的かつ相対的な評価には、
単に自分たちで、特別な感慨(優越感?)を持って、あるいは、自虐的?に
「いやぁ、日本(人)って特殊だからさぁ~」と言っているだけではないインパクトがありませんか?
ということで、
どのグループにも属さない国、日本。
だからこそ、異文化コミュニケーションの現場で、「察してくれよぉ」といくら心の中で念じてみても、相手に理解してもらうことはほぼ不可能と思った方がよさそうです。
理解してもらえないことを相手のせいにして、エモーショナルになるだけエネルギーが無駄。
私たちは、偉そぶるのでなく、卑屈になるのでなく、たとえば、冷静にホフステードの指標を使って日本(人)を説明し、だから私たちってこんな価値観を持って、こんなコミュニケーションの取り方をするのです、と理解してもらう努力をすることが大事なんじゃないかなと思います。
ホフステードモデル、興味がつきません。
引き続き学びを深め、記録していくことにします。
