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エグゼティシャンアカデミー Osaka

マッサージそして講師歴20年
延べ20,000人もの施術経験を持ち、かつ多数のマッサージ師・セラピストなどを育成してきた真のエキスパート 佐野香織によるセラピスト養成のためのプライベートスクール

人の張り詰めたものに、触れられる人でありたい。

私がマッサージの世界に興味を持った、最初のきっかけ。

それは、昔テレビで見た、ひとりのエステティシャンの施術でした。

フランスのエステティシャン。

確か、名前はローズさんだったと思います。

女優さんがローズさんを訪ねていき、オイルのボディマッサージを受ける。

そして、施術が終わったあと。

その女優さんの目から、涙が溢れていました。

何か悲しいことがあったわけでもない。
悲しい話を聞いたわけでもない。

ただ、身体に触れてもらった。

それなのに、涙が溢れている。

その光景が、なぜか私の中に強く残りました。

「人の身体に触れることで、こんなことが起こるんだ」

それが、私の原点だったのかもしれません。



人は、生きていく中で、
たくさんのものを抱えています。

頑張らなければいけない。
ちゃんとしなければいけない。
人に迷惑をかけてはいけない。
自分より誰かを優先しなければいけない。

本当は嫌だと思っていても、
違和感があっても、
言いたいことがあっても、

「まあ、いいか」と蓋をする。

そうやって、自分を後回しにしながら生きることは、きっと誰にでもあることだと思います。

私自身も、そうでした。

もちろん、自分は幸せだと思っています。

でも、人はひとりでは生きていけないから、
人と関わる中で、我慢したり、合わせたり、
頑張ったりする。

そうしているうちに、
気づかないところで身体も心も
少しずつ緊張していく。

まるで、ずっとピンと張った糸のように。



だから私は、

そんな人の「張り詰めたもの」に触れられる人になりたい。

と思うのです。

筋肉を緩めるだけではなく。

身体を整えるだけでもなく。

その人が、
ほんの少しの時間でも

「もう頑張らなくていい」

と思えるような時間をつくりたい。

委ねても大丈夫。
力を抜いても大丈夫。
何もしなくても大丈夫。

そんな安心を、
手から伝えられる人になりたい。

それが、私がずっと「触れ方」にこだわってきた理由なのだと思います。



そして今、私は思います。

私自身がそういうセラピストになりたいだけではない。

そんなセラピストを育てたい。

技術や知識を身につけることだけが、
上手なセラピストになることではありません。

どんな気持ちで触れるのか。

どんな身体の使い方で触れるのか。

どんな「在り方」で、その人の前に立つのか。

そこに、その人の手は現れる。

人は、
安心できる手に緩むのではなく、

安心できる人に緩む。

だから私は、
手技や知識だけを教える学校にはしたくない。

その人の身体に触れたとき、
その人が「もう頑張らなくてもいい」と感じられる。

そんなセラピストを育てたい。

昔、テレビ越しに見た、
ひとりの女性の涙。

あの日、私の心に触れたものを、
私は23年経った今も追いかけているのかもしれません。

そして今度は、

私の手で。

そして、

私が育てるセラピストの手で。

誰かの張り詰めたものに、
そっと触れられる人を増やしていきたい。

それが、私がこの仕事を続けている理由なのだと思います。


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