結論から先に言うと高まらないだろう。
昨日のVIX指数は一時17.44まで上昇するものの、結局16.44とこの日の最低水準で取引を終了している。つまり多くの投資家のリスク意識はまだまだ高まっていないことを示している。
昨日の日経平均株価の急落の影の主役はマクロ系のヘッジファンドであった。引き鉄は豪ドルの下落。対円に対する豪ドルロングと日経先物ロングが同時に処分されたのである。買いは徐々に入れるが、売りはいっぺんに出るのでどうしても下落は急激になりやすい。
為替相場ではドル/円が82円台、ユーロが108円。トレンドはほぼ横ばいであって、特に円高基調が復活したわけでもない。過剰流動性相場(バブル相場)では短期的な需給関係に敏感に反応しやすいことはよく知られたことでもある。
今回の株価下落のきっかけの一つはQE3期待の後退にあった。FOMC議事録が材料視された。しかし、バーナンキFRB議長の念頭にあるのは「失業率」と「雇用の増加」のみであって、それらが悪いとなれば躊躇なくQE3を発動するだろう。特に、今年は米国の大統領選の年でもあり、経済に対して積極的にかかわってくる筈である。