特定の仕手筋が介入して話題を集めている新日本理化について述べてみよう。
この銘柄の先行きはどうなるのだろうか。
この銘柄にも終わりは必ず来る。仕手株の末路は必ず悲惨だが、今は大半の買い方が夢見心地のようだ。日経平均株価が上昇しているうちはこうした銘柄に対する投資家の強気スタンスもなかなか変わらない。日経平均株価の上昇は投資家のリスク意識を後退させる妙薬である。
仕手筋がもっとも恐れるのが資金ショートである。実際に資金ショートが起こらなくとも、そうした噂が流されるのを彼らはもっとも嫌がる。もともと資金の出し手は別にいる筈であり、そうしたスポンサーから資金の回収を求めれると、それまでの筋書きが壊れてしまうからだ。もっとも、自らそうした噂をばら撒いて空売りを誘うという方法もあるが、これはリスクが大きい。場合によっては「自滅」となる。こういう例も過去にいくつかあった。いずれも素人筋に近い人々が面白がってやった場合が多い。
仕手筋は、目標株価など初めから想定していない。株価が釣り上がれば上がるほどいいわけだから、そうしたものを設定する筈もない。むろんチャートも作る。どういう形状のチャートが出現すると投資家が空売りを出しやすくなるか、あるいは買いやすくなるか、事前にある程度想定している。だから、こうした銘柄でチャート云々を語っても無意味に近い。
仕手筋がそれなりの経験を積んだ者なら、もっとも気にするのが建て玉の数量と単価だろう。買い数量と買い単価は彼らにとって非常に重要だ。買い数量は途中で闇雲に増やしたりしない。買い単価もできるだけ安く保っておきたいのが本音だろう。そうでなければ成功は覚束ない。仕手筋はちょうちん筋以上にシビアなのだ。
しかし、相場にはアクシデントがつきものであり、前日に米株が大きく下げるような特異な日もある。そういう場合は売り物が切れるまで我慢強く待ち、その後、下落が止まったところで大きく買い越してくる。そして自律的に買い物が増えてくると自分たちの買い玉を反対に減少させるのだ。そうしながら買い玉をできるだけ増加させないようにしている。
自分たちの買い単価と実際の株価の差が最大限に開くのが究極の目標である。