逃避行! オカマです。
さて。
バスに揺られて飛行機に参ります。
基地の空港だと、飛行機の脇までバス。
で、階段で上がって飛行機に乗り込むから、
あの大きなXX国際空港のターミナルビルには
入らずですのよ。
今度XX航空に乗る方は、
ゲートに早めに行って、ボーディングブリッジを
眺めてて~。そのうちバスでやってきたスッチーが
鞄片手に、ブリッジの階段を登って飛行機に
消えてゆくから。
で。
ここからが戦場よ。
基本的にお客様の搭乗まで30分無いと
思って頂戴ね。
怒涛の時間が過ぎるわよ。
一番メジャーででかいジャンボ機こと
ボーイング747-400の後方エコノミーギャレーを
例にとって行くわね。
このギャレーには、パーサー一名、
スッチー4名が配属。
飛行機に乗り込んでからボーディングまでに
することを書いてゆくわね。
そうねえ。満席のロンドン便てことに
しようかしら。
さて。とりあえず、自分の座る席に向かうわけ。
でもって、その近くで荷物置き場を探す。
ベストは、自分の荷物が入ればそれで
満杯になって他人に空けられることのない
場所ね。でも、そうはうまく行かないことが
多いから、客席の上の荷物入れに入れるんだけどね。
鞄から必要なものを取り出して、鞄をしまう。
それからよ。
最初は自分の座る座席、その周辺の安全器具の
チェック。消火器は未使用か、ベルトはしっかりとまるか。
緊急時用のアイテムはそろっているか、
場所によっては延長用シートベルトがちゃんと
本数そろっているかを数えたり。
酸素ボンベはちゃんとあるかとか。
そういうのをリストに従って細かに確認。
それが終わるとギャレーにもどってパーサーに
チャック完了を報告。
パーサーはチーフに報告。
で。
ここからが大変。
4人のスッチーが手分けをして以下をこなす。
・水用のピッチャーに水を入れる。
(左右各4本、系8本。水の出が悪いから時間かかる。)
・コーヒーと紅茶のパックを用意。
・機内食工場から搭載されてその辺においてある
お盆のラップをはがして収納。
・砂糖とミルクを籠に入れる。
(約4~6個)
・コーヒーと紅茶用のジャグを
それぞれ用意。
・ドライアイスで飲み物を冷やす。
(飲み物用半カート4台。そのほかに予備のカートに
ワインカートも。)
・飲み物用カートの準備。
・シールロックされてるカートとかを開ける。
・パン用のバスケットを準備。
・免税品のカートや、端末の設定。
(これは担当者がほぼかかりっきり。)
・トイレの準備。
・入国書類をチーフから受け取って準備。
・パーサーはこの間、ケータラーと機内食の
数等々の確認に夢中。
これ以外にもいろいろあるんだけど、
これだけをすれば良いのではなくて、
チーフからいきなり
「テレビのチェック!」ってアナウンス。
担当エリアに散って、安全のビデオが
ちゃんと個人用画面で流れていて、音声も鮮明化を
確認。パーサーに報告。
で、仕事に戻る。
すると搭乗時間が近づいて。
「安全確認!」ってアナウンスが入るわけ。
そうすると、自分の担当のエリアに散って、
トイレから、収納から、座席から、全部不審物等の
チェックをするの。
それを報告すると、
最終の搭乗者数の報告があったりして、
「パッセンジャーズ!」ってアナウンス。
そうなると、仕事を途中にして、
自分のお迎えポジションに行って、
お客様を迎える。
300名ほどがどっと押し寄せる。
「荷物を入れる場所が無い」
「席に誰か座ってる。」
「席が狭い。」
「友人と席がばらばらだ」
「飲みものをおくれ」
などなどなどなど結構大変。
挙句に、荷物を収納しているお客様の
後ろは大渋滞になるわけで、スッチーの
居場所は少ない。
どこにいたらいいやらになる。
でも、笑ってお迎え。
パーサーは、名簿を持って
スペシャルミールのお客様の確認。
満席の便だから、イヤホンとアメニティーは
座席に入れてくれてあるけど、
満席じゃないと、全部自分達で準備。
外地発は、絶対自分達で準備なの。
変なチェック柄のバッグを何個も用意して、
その中にアメニティーを入れて、
一緒に配れるように準備もしたりする。
それとメニューカードも準備だあ。
お客様が全員乗って、
着席した頃を見計らって、
イヤホンとかを配ったり、入国書類を配ったり。
メニューを配ったり。
その間にも、
「席が狭い」とかそういうこと結構言われる。。。
息つく暇もなく、ドアが閉まって飛行機が
ゲートから離れると、ドアを飛行中用のモードに
設定して、左右で相互確認、インターホンで連絡。
そうこうしてると、安全ビデオが始まって、
所定の位置でそれをチェック。
非常口の位置をご案内して。
お客様で携帯とかPC使ってる方に
消してくださいって言って。
ビデオの最中に席を立とうとする人に
「いまはだめです!」とお願いしてね。
(ビデオは全員が必ず見ないといけない規定なの。)
でもって、ビデオが終わると、
担当のエリアの安全チェック。
ドアの脇の席で、自分の足の裏に荷物を
隠してる悪者を注意して荷物を
収納してもらう。
(非常口周辺は荷物一切床に置けませんから)。
普通の座席も、荷物をしっかり前の座席の下のスペースに
しまっているかを確認。
(恐ろしくでかいどさ袋を足元においてる
某フィリピンの方もいるし。。。)
しっかり収納してないと、
緊急時の脱出が円滑に行かないからね。
あとは、膝の上においてる鞄もしっかり
収納してもらう。
上のロッカーの扉がしっかりしまってるかを
確認。
トイレに誰か入っていないかを確認。
通路に物が落ちていないかを確認。
シートベルトをしっかりしているか、
テーブルをつかっていないか、
背もたれは元の位置まで戻っているか、
窓のシェードは上がっているか、
などなどなどなど沢山。
その間に、アナウンスを入れたり、
お水をサーブしたり。
配りきれていない、メニューとか、
入国書類を配ったり。
そりゃあもう汗です。
安全確認の報告をパーサーにして
やっと水が飲める感じ。
その頃には、飛行機は滑走路の
脇まで来ていて、
「キャビンクルー座って!離陸!」
ってパイロットからアナウンスがあるわけ。
最終的に、キャビンを見て、
安全をもう一度確認して、
ギャレーの電気消して、
冷蔵庫と収納とか、カートとかが
全部ロックされているかを確認して、
席について。
ナトリウムランプのオレンジ色の火を
眺めていると、重たい飛行機がうなり声を上げて、
滑走路を走る。
長距離便は重いから離陸滑走時間も長い。
やっと飛び上がって。一路目的地へ。