いのちの食べかた
そこに描かれているものはスキャンダルではない。
ごくごく日常の風景。だた見たことがないだけ。
私たちは肉を食べ、魚を食べ、作物を食べる。
それらのものがどのようにして生産され、加工され、切り身にされるか。
その光景を淡々と描いた作品。
強烈なパースの中に同じものがリズミカルに整然と並べられる風景。
ベルトコンベアーに乗って流されるがままに気を失わされ、血を抜かれ、皮を剥ぎ取られ、
内臓を取り除かれ、身を切られる動物たち。
広大な畑にセスナ機のようなもので一気に消毒をする。
黙々と作物を収穫する人たち。
私たちが普段口にしているものが「命」だということを実感することってあまりにも少ない。
スーパーで売られている肉も魚もほぼ切り身になって売られている。
魚なんてどんな顔をしているのかも分からずに食べている種類もけっこうあると思う。
これは顔をゆがめて見る作品ではない。
生き物に感謝。
そこで働く人に感謝。
その日常に感謝。
それを事実として受け入れ口先だけではない
「いただきます」
を言うために見る作品。
ちょっとは「いただきます」と言う意味がわかったかな・・・
あと・・・ものすごく繊細だった祖父が肉を食べなかった理由もちょっと分かった気がする。
