バイブル 其ノ参
ブルーノ・ムナーリ 「ファンタジア」
晩年のピカソは言った。
やっと子供のような絵が描けるようになった。
と。
大人になるにつれて知識や経験が増えてくると本当の意味で自由な発想が
無意識のうちに遮断されるようになってしまうことが多い。
今の時代に新しい何かを考えようとする機会があったとしても
どのくらい掘り下げて考えることができるだろうか。
今までにあったものの表面だけをちょっと変化させるくらいで終わってしまうことが多いのではないだろうか。
人と人の関係でもそう。
どこにでも転がっている薄っぺらい言葉で済ませてしまっていないだろうか。
物事の本質、純粋さとはなんだろうか。
たまにこういう遊びをする。
物に名前が付いていなかったらどう思うだろうか。
身の回りにある物。
イス、コップ、バッグ、傘・・・
名前を聞くとそれぞれある特定の形を思い浮かべてしまう。
もし名前がなければどうだろうか。
だぶんその用途を想像するだろう。
腰をかけるためのもの、水を飲むための容器、荷物を運ぶためのもの、雨に濡れないための道具。
そう考えると広がっていきそうな気がする。
真の想像とはそういうことからスタートすべきだと思う。
そんなことを考えさせられる本。
ファンタジーはリアルなのかもしれない。
死ぬまでにやり遂げたいことがある。創り出したいものがある。
でもちょっとやそっとじゃ思い描けそうにない。
先はまだまだ長い。
左手で書いたこの記事の下書き。
(左利きですが字は右で書きます)
それは子供の字そのものであった。
