第92回 早慶レガッタ
2023年4月16日(日) 隅田川 新大橋~桜橋間
石川忠雄・慶應義塾長
早慶レガッタの時季になると、私は、観戦の模様を楽しそうにご自宅でお話になる石川忠雄・慶應義塾長の思い出である。先生は伝統のある早慶ボート対抗戦に塾長時代は好んで出向かれたようだった。全国の新人学生に贈りたい石川忠雄先生の言葉があります。「よき師、よき友は、自ら求めるものだ」。
the-regatta.com から転載
早慶レガッタの歴史
早慶レガッタの始まりは、1905年(明治38年)。早稲田大学が慶應義塾大学に勝負を挑んだ第1回大会は、慶應の惜敗に終わる。公式タイムは、測定員が興奮のあまり計測を忘れたために残っていないとされている。その後、戦争などの影響で何度か中断を余儀なくされる。1944年(昭和19年)には、非公式のレースが開催された。出征の迫る部員が多数いる中で、選手達はオールに想いを込め、涙を流したこの勝負は、「幻の早慶レガッタ」と称され、タイムはもちろんのこと、勝敗さえも記録に残っていない。高度経済成長期には河川の水質汚染から、隅田川での開催が困難となり、荒川や戸田オリンピックボートコース(埼玉県)での開催を余儀なくされる。1978年(昭和53年)より再び隅田川で開催され現在に至る。
(ひらた こうじ)<了>