米中アセアン | ExcomAdvisorのブログ

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本稿は私・平田幸治の個人の意見・見解等を綴ったものです。

  朝日新聞(大阪)2022年8月6日(プノンペン=西村、稲田両特派員)は、ASEANにとって米国、中国は一、二を争う商品輸出国でもある。マレーシアのサイフディン外相は「貿易と技術供与で米中は米中は重要。どちらとも友人でありたい」と語る・・。

海上交通の要所にあり、経済成長を続ける東南アジアには、米中が競い合うように関与してきた・・。

 

  私は、本ブログシリーズで、大統領選挙戦中のカート・M・キャンベル氏の次のフレーズを幾度か引用した。「・・(アジア諸国の)大半の国々が政治的な自立と共に経済的な機会も守れるように、中国と米国との間でバランスを取りたいと願っている。米国にとって必要なのは、中国が突きつける挑戦に対して断固として明確な態度を取り、一致した外交姿勢を中国に示すために各国の力を結集しようとすることである」(カート・M・キャンベル『外交』vol.63「バイデン政権誕生なら・・」)。

 

  ここにきても、私は米中の非合理性の妥協はその接近を余儀なくさせるように思う。NHKGTVnw9、2022年8月4日の国分良成氏の示唆は重要である。

 

  ミャンマー軍事政権は、先に民主派軍人4人の死刑を執行した。これは専制国家に近いカンボジア政権にもアセアン議長国のメンツに関ることであったかも知れないし、ASEAN諸国の憂慮を招いたであろう。いずれにしてもミャンマー軍事政権の執行はアセアンの外相会議に先行した。ラブロフ、王毅・中ロ両外相に道義はない。

 

  (ひらた こうじ)<了>