2019年年末所感① | ExcomAdvisorのブログ

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本稿は私・平田幸治の個人の意見・見解等を綴ったものです。

  #ameblo相互フォローの「内科医ひとちゃん」がYouTubeのデジタル配信(デズニ―スタジオ公式)映画『アラジン』プレビューを載せてくれた。この映画はイオンシネマで観た。誰と観たかは忘れた。よかった。

 

  やはり映画はロマンスがいい。ショーン・コネリーの007シリーズでも危険なロマンスに若い日に憧れたものだ。『アラジン』の若い2人は未来将来のことを考えなければならない。親は特別に娘のことが心配だ。

 

 

  米誌タイムが「今年の人」に選んだスウェーデンの高校生・環境活動家グレタ・トゥーンベリさん(16)のこの度のCOP25への次世代の未来を想う当然の共有されるはずの地球環境問題の発言を考えるとき、先導的な同国の人びとは大国の経済優先政策をどのように観ているのか知りたいとも思う。子どもたちの様子を同国でのノーベル賞イベントから帰国された吉野彰先生は成田空港での記者会見で触れられている(後述)。

 

  私は2009年11月に訪問したストックホルム周辺のロケーションの中で税財政の問題をヒアリングして考えてみたことがあった。スウェーデンでは太宗「国民は政府を信頼し、地方の人びとは地方庁を信頼している」と聴いた。つまり、税を納めれば政府(国)、地方庁(地方)は納税した人びとを裏切らない。異論の向きはあるかもしれないが、私にはそう思われた。

 

  私が訪問したストックホルム近隣のウプサラ大学や離れたルンド大学等に日本からの滞在者が増えていると聴いている。その思想や理念を知ることはやはり大切で日本の未来に大きな意味を持つことにつながると考える。

 

  私は母校・慶應義塾大学で財政学を早く鬼籍に入られた大熊一郎・元経済学部長の講義を聴いた。同じく母校・岡山大学では晩年まで私の心配をしてくださった坂本忠次・元経済学部長と先生の友人である神野直彦・東京大学名誉教授の財政学・租税論等の著書を読みながら議論を重ねたことを思い出す。私は坂本先生に勧められスウェーデンに渡航したのだが、先生も1年後の国際学会出席で同国を訪問された際に、共通の友人である上岡美保子・岡山大学監事(当時はジェトロ日本貿易振興機構ストックホルム事務所長)のアカデミックなアレンジの配意で現地の実情を観られた。私には上岡氏の「観るだけでもちがうでしょう」と言うことが、その通りだったように思う。

 

 

  グレタ・トゥーンベリさんは、彼女の学習し考えたことを述べていると思う。スウェーデンでは大学入試はないはずだから、高校での思索は彼女の学業実績となるものだと考えられる。ただ私が思うことは、経験年齢哲学は積年のものがいるだろう。だが地球環境問題は急がれる共通のターゲットなのである。

 

  例えばだが、原発を考えると、小泉純一郎元総理の2013年11月12日の日本記者クラブ記者会見でのニューポリシ―は核物質を保管する日本の安全保障における将来核保有の可能性を否定するという考え方を納めたものとも想像された。(2013年11月18日拙稿#ameblo参照)。

 

  

  ノーベル化学賞を受賞した旭日化成名誉フェローの吉野彰先生(71)が12月15日に帰国した成田空港で「講演で訪れた現地(スウェーデン)の学校の子どもの様子が印象的だったとし、『環境問題への関心をひしひしと感じた。彼らは恐怖心を持っている』と述べた」(毎日新聞2019年12月16日)。そのうえで、吉野先生は「環境問題への道筋をつけることがわれわれの責任だ」(毎日新聞、前掲)と記者会見で述べた。

 

  世界の人口は増加の予測だ。食糧のこともある。自国ファーストばかりではなるまい。国内内部事情一辺倒はだけでなく、貧困への再配分を考えたい。紛争を回避するのが指導者の役割である。

(ひらた こうじ) <了>

 

スウェーデン・ウプサラ大学ヘッドクオーター

Photo via @ExcomAdvisor