慶應義塾大学神谷不二研究会の著名な国際政治の恩師である神谷不二教授の墓参に同ゼミ同期の佐賀の小原嘉文君の上京に合わせ私も6月14日夜に上京した。先生の墓参を小原と私が約束してから久しい。都心から墓所のある北鎌倉・東慶寺は遠いと私は思っていたが、小原が私に送ってくれた携帯メールのタイムスケジュールはそうでもなかった。6月15日朝二人は北鎌倉駅ホームで待ち合わせた。
東慶寺の神谷先生墓碑と私
墓所については、神谷不二研究会一期生の武貞秀士・拓殖大学大学院客員教授が携帯メールをくださっていた。
墓参を終え小原が言った。先生の没後10年で初めてお参りすることができた。
私は国際政治のもう一人の著名な恩師を偲び東京・大岡山の東京工業大学(TIT)・大岡山キャンパスを目指した。永井陽之助先生の「永井研」が懐かしい。極めてアカデミックであったことの先生の特殊講義(ゼミ)が思い出にある。読みたい文献を秘書のYさんが貸し出してくれた。先生は国際政治の研究に自然科学の文献も指定された。
TIT大岡山キャンパス案内図
上京したら必ず赴くのは、その先生の晩年まで私を見守ってくださった石川忠雄・元慶應義塾長の墓所のある東京・駒込の東京都染井霊園である。先生ご夫妻にはお世話になった。禧子夫人には先生がお留守の時などご飯を頂きながら私のお話を聞いてくださった。先生との対話した日々がよみがえる。6月16日朝の墓参はこの日東京不在の先生の高弟・山田辰雄慶應義塾大学名誉教授との約束である。
東京都染井霊園の石川家の墓
(ひらた こうじ) <了>