山田辰雄・慶應義塾大学名誉教授との対話 | ExcomAdvisorのブログ

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本稿は私・平田幸治の個人の意見・見解等を綴ったものです。

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山田辰雄・慶應義塾大学名誉教授

Photo via aichiu.repo.nii.ac.jp

 

 山田辰雄・慶應義塾大学名誉教授(81歳;同元法学部長:中国国民党史研究)は石川忠雄・元慶應義塾長(現代中国論)の高弟である。実は6月に私が上京するのでお会いできないかと携帯した。いつもながら、山田先生のお話は止まらない。その折は学会の研究者で九州旅行で不在と言われた。

 

 「君はどうしてる?」。「先生。親と同じで恩師は生きていてくださるだけでありがたいものです」。「おれもそういう歳になったのか」。「研究はずっと続けているよ」。「今も蒋介石の文献を読んでいた」。

 

  いまは、電話で相互に言いたいことをお話していただける母校・慶應義塾大学の恩師は山田先生お一人になった。山田先生は教育者と研究者の石川忠雄先生のお姿を常に身近に接してこられた。私が学生時代の往時の石川忠雄先生や生田正輝先生(元慶應義塾長代理;元常任理事;元法学部長;マス・コミュニケーション論)は教え子に全人教育だった。

 

  私から山田先生に申し上げたのは石川先生の墓所がある東京都立染井霊園が桜のソメイヨシノの発祥の地と山田先生が言われたがそれは数年前に他の地である報道があったということである。先生の声が小さくなるようで、すぐ話題を変えるとまたトーンが戻った。

 

  そして、山田先生は訃報を伝えられた。石川先生の末娘のY子さんが病気で亡くなられた。「おれに病気だと言ってきたら、なくなった。葬儀に参列した」。私は石川先生の晩年ご自宅マンション隣室にご家族でお住まいのY子さんにご病状を伺った。心からご冥福をお祈りします。

 

  30分お話した。「山田先生お元気で・・」。「先生のお好きな美術館が岡山にもあります」。

 「平田君。島根の美術館もいいぞ・・」。

  (ひらた こうじ)<了>