三浦瑠麗さんのこと | ExcomAdvisorのブログ

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本稿は私・平田幸治の個人の意見・見解等を綴ったものです。

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三浦瑠麗さん Photo via @withnewsjp (2019-8-9)

 

  私の本amebloシリーズで大学時代の恩師以外で実名がよく出るのは、三浦瑠麗さんだと思う。三浦さんはチャーミングだし、ついつい出演のTVを見てしまうのも確かである。

 

  三浦さんは現代社会を見つめるかけがえのないオピニオンリーダーになる。その先のネット炎上の経緯は言葉運びに慎重さを求めるにしても、私には期待してやまない国際政治学者なのである。

 

  現代国際政治は本ブログにも記しているように、私は大学での専門分野であったしその後も強い関心を持ってきたのでありそれなりの理解力がある。

 

  三浦さんを私が語る時、私と同年代の人たちが「君はあの小娘をやたら高くかうのか。TVに出演しても落としどころを探して発言している」というような指摘が返ってくる。

 

  だが、そこに三浦さんのよさの一面が私には映るのである。片意地を張った独自の理論構築で奇をてらうのではなく、この時代の分析から政策合意形成過程を導く三浦さんのアプローチを評価する。

 

  特にマスメディアでオーディエンスの国民に話しかけていることは、私は政策形成過程に焦点を置いている人々と同様に国民のコンセンサスを作り出す姿に一種の頼もしさを自分の娘の活動のように見る。

 

  前述の落としどころに支持がどのくらいあるかはもとより私には調べる手段はないが、こうした手法が現代政治学社会学やマスコミュニケーション論では自然なアプローチなのであろうし、むしろ私は常識論であろうところに世論の合意形成を待つものでもある。

 

  終わりに、私のこれからの思いを記したい。三浦さんは私とTWしていたおり、東大農学部は「工学ですよ。農業土木だから」とリプライした。それで、軍事的分野の国際政治に入った。これは私が少年の頃読んだヴァン・ヴォクト著浅倉久志訳『宇宙船ビーグル号』世界SF全集17所収(早川書房、1968年初版)に登場する情報総合学者の「エリオット・グローヴナー」を想い起した。

 

 これから急速にAI等の科学技術が進展する。三浦瑠麗さんには思想的深化と経験の哲学の探求にご精進いただきたいと願うものです。

(ひらた こうじ)<了>

 

三浦瑠麗さん母娘 Photo via @lullymiura (2019-04-13)