6月18日毎日新聞【読書の森・京都】『お坊さんのいる病院』
(リンク)
https://mainichi.jp/articles/20170618/ddl/k26/070/294000c
この毎日新聞の宮川佐知子さんの稿を読んで趣旨は異なるのであるが思い出すことが私にはあった。
本ブログシリーズでも触れたが、私は1998年に当時の岡山大学経済学部長一行に加わりニュージーランドを訪問した。その折に、クライシストチャーチで深夜に痛みで腕が固まりクライシストチャーチ・セントラル・ホスピタルへ一人出向いた。そこでの記憶である。
病院で回復するまで院内のホールで車イスで待機していた。その間に周囲を見渡す余裕ができた時、仏像や十字架のキリスト像などの多種類の宗教様式の飾りが目に入ってきた。
後で気づいたが多種の宗教様式に対応した葬儀を執り行うことが準備されているのではなかったろうか。それが当地の病院の考え方だったのか確認したものではないが、旅行者も移民も施設を利用するだろう。
私の腕は間もなく回復し担当医から「ユー・アー・ウイン」と言われ無事宿舎のホテルに戻れた。私はその頃に日本の病院がそうした準備がなされている例は知らなかった。
毎日新聞の宮川さんの稿の宗教的な執り行いをする宗教者が関与しているかどうか知らないが、クライシストチャーチの病院が準備していたことは葬儀だけではないように思える。
もう、ニュージーランド訪問からずいぶん久しいが私には強い印象が残っている。(ひらた こうじ)<了>