終年にあたって(ご挨拶)<下> | ExcomAdvisorのブログ

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本稿は私・平田幸治の個人の意見・見解等を綴ったものです。

 終年にあたって(ご挨拶)<上>

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(つづき)終年にあたって(ご挨拶)<下>

 ゲノム編集(医学)の本論である科学アプローチは、岡山県立図書館レファレンスGスタッフの助力も得て主な文献資料をリストアップして中村桂子氏はじめかなりの書物を手許に用意した。

 

 これも本ブログシリーズにも書いたが、元村有希子・毎日新聞編集委員の著書「気になる科学」(毎日新聞社2012年、改訂文庫化KADOKAWA2016年)のように科学の事実の記録と観察からみちびかれた思想があるかが重要だと考えるが、科学にはすばらしさと共にその陥穽があるといえる。

 同じくツイ友の田村建二・朝日新聞編集委員はアピタル編集長でゲノム医学を特集していた。小林 哲・朝日新聞アメリカ総局特派員はアメリカのゲノム編集研究過程とジェニファー・ダウドナ米カリフォルニア大学バークレー校教授の存在を教えてくれた。

 これらのことで日本経済新聞社が科学雑誌を3誌持っていることを認識した。

 

 亡き恩師の石川忠雄先生(元慶應義塾長)の「よき師、よき友は自ら求めるものだ」との教えは学生にとっての特権だった。余談を書いたが、私は今もよき師、よき友と、ブラックコーヒー・ラージを飲み種々情報収集協議をしている。

 

 少し私の問題意識にもどるが、それはノーベル物理学賞受賞者のデニス・ゲーバー(ガボール)著香山健一訳「未来を発明する」(竹内書店、1966年)を高校時代に読んだことにはじまる。そして書中にでてくるオルダス・ハクスリー著松村達雄訳「すばらしい新世界」(ハヤカワ書房、1968年)、ジョージ・オーウェル著新庄哲夫訳「一九八四年」(同、1968年共に同一巻)をよみ驚きを禁じ得なかった。

 ハクスリーの片桐ユズル訳「島」(人文書院、1980年)はこの春によんだ。

 

 そういうことから、ゲノム編集に関してその人間が生きる将来生活に注目している次第である。ブログシーズにメモに付したがノーベル賞受賞者の山中伸弥・京都大学教授は書物の序論に書かれたことからも、私のようにごく普通の人間がこの科学分野の進展がもたらす事実と考え方の論議に加わる意味があるのではないかと考えている。

 

 終年のご挨拶が少し長くなったかもしれない。

 

 今年もブログアクセスやツイッターでご交誼をいただき感謝いたします。私もブログとツィッターは元気な限りはアクセスできそうに思います。

 2017年も何卒よろしくお願いします。<了>

 

《参考》「ゲノム情報を用いた医療等の実用化推進タスクフォース」(厚生労働省ウエッブ)

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-kousei.html?tid=311652